7月9日現地時間14時、オーストリアGP決勝が行なわれた。午前中は快晴だったが昼過ぎから雲が増え始め、時折小雨もパラつくこともあったものの、陽射しが降り注ぐ下での決勝スタートとなった。
ルイス・ハミルトンはギヤボックス交換により5グリッド降格で8番グリッド、最後尾グリッドのパスカル・ウェーレインはパルクフェルメ規定違反でピットレーンスタートを選んだ。Q2をスーパーソフトで通過したハミルトンはそのタイヤでスタート、11位以下ではヒュルケンベルグ、マグヌッセン、ストロール、ウェーレインがスーパーソフト、パーマーとマッサがソフトタイヤでスタートに臨む。
上位勢はスムーズにスタートしたかに見えたがポールポジションのボッタスにはジャンプスタートの嫌疑が掛かる。後方ではフェルスタッペンとクビアトの加速が鈍く、アロンソがターン1で前に出たもののクビアトがタイヤをロックさせてアロンソに追突し、アウト側のフェルスタッペンも巻き添えを食ってアロンソとフェルスタッペンはリタイアとなった。
ここからは首位ボッタスがファステストを連発し2位ベッテルとの差をじわじわと広げていき、3位にリカルド、ターン3でライコネンがワイドになったため4位にはグロージャンが上がったが、すぐにライコネンが抜き去って順位を取り戻した。
ハミルトンもすぐにグロージャンを抜き、その後ろは7位ペレス、8位オコン、予選で後方に沈んだウイリアムズ勢は混乱に乗じて9位マッサ、10位ストロールと続く。クビアトには事故の原因を作ったとしてドライブスルーペナルティが科された。
コース上での動きは少なく、多くのマシンが左フロントにブリスターが発生しているほか、スーパーソフトのハミルトンはリヤタイヤのグリップ低下によるオーバーステアに苦しみペースが上がらない。