F1シーズンを転戦していると、いろいろな人との出会いがある。そんな人たちに、「あなたは何しに、レースに来たのか?」を尋ねてみる特別企画。今回は、かつてアイルトン・セナのレースエンジニアを務めたジョルジョ・アスカネリだ。
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フェラーリのガレージ裏で、イタリア語でスタッフと親しげに話しをしている恰幅のいい男性がいた。この顔を見てだれか答えられたあなたは、かなりのF1通である。彼の名前はジョルジョ・アスカネッリ。
2012年の途中までトロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めた人物だが、F1通の間ではかのアイルトン・セナがマクラーレンに在籍していたときに、彼のレースエンジニアとして名を馳せた人物として名高い。
そのアスカネッリが、マクラーレンではなく、なぜフェラーリのガレージ裏に?
「私がモータースポーツを始めたのは、フェラーリだったんだよ。マクラーレンへ行ったのは、フェラーリでゲルハルト(・ベルガー)のレースエンジニアをしていて、そのゲルハルトがマクラーレンへ移籍したからなんだ」
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