ソフトタイヤでスタートしたボッタスは第1スティントを引っ張ってハミルトンの後方2位まで上がり、32周目にピットインしてベッテルの後方4位に下がる。
6位ヒュルケンベルグ以下はトップから60秒以上離れ、リカルドがフォース・インディア勢をパスしてこれを追いかけていく。ピットストップを遅らせて7位まで上がっていたマグヌッセンは37周目にピットインしてストロールの後方に下がり、バンドーンは11位を走行する。
42周目、ボッタスはハンガーストレートでベッテルに追い付きストウでアウト側に並ぶがワイドになり一旦は諦める。
しかし、ベッテルは続くターン16でフロントを大きくロックさせてしまいフラットスポットを作る。43周目のハンガーストレートで再びスリップについたボッタスは易々とベッテルを抜いて3位に上がった。一方のベッテルはフロントタイヤが限界だと訴えてペースを落とす。
49周目、左フロントタイヤ表面のゴムが剥がれてしまったライコネンがスローダウンし、ボッタスが2位に浮上。ライコネンとフェルスタッペンがピットインしてタイヤを交換。
すると50周目にはなんとベッテルの左フロントタイヤがイン側のブリスターからエアが抜けて完全にパンク。スロー走行でピットインを余儀なくされ、7位まで後退してレースを終えた。
これによって3位ライコネン、4位フェルスタッペン、5位リカルド、6位ヒュルケンベルという順位になり、フォース・インディア勢は1周遅れながら8位・9位でダブル入賞を果たし、10位にマッサ。バンドーンは4秒及ばず惜しくも11位でノーポイントに終わった。
首位ハミルトンは全く危なげのないレース運びで51周を走り切り、4年連続のイギリスGP優勝。イギリスGP最多タイとなる5勝目を挙げた。