2017年F1第10戦イギリスGP決勝でトップ10に入ったドライバーたちがレースを振り返った。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=1位
すごくハッピーだ。ここでの勝利のなかでも一番うれしい勝利のひとつといっていいと思う。絶対に勝ちたいと思っていた。レースへの僕の準備の仕方について問題視する人たちがいて、ネガティブなムードが高まっていた。それでも今回は僕にとって最強の週末といえるような結果になった。
堅実なスタートをして、マシンとバランスをうまくコントロールして走った。チームは素晴らしいピットストップをしてくれた。よくなかったところは何ひとつ見当たらない。チームの仕事ぶりは最高だったし、バルテリ(・ボッタス)の走りもすごかった。彼を誇りに思う。彼のようなドライバーがチームにいるのは素晴らしいことだ。
フェラーリの(タイヤ)トラブルには驚いた。デブリなんて全くなかったのに。
今週末を終えて、セバスチャン(・ベッテル)に1点差まで迫れるとは思ってもいなかったよ。この勝利でタイトル争いがまたオープンになる。次のハンガリーを僕は得意としているしね。
ターン7に差し掛かるたび、毎回、ファンが声援を上げてくれているのが分かった。2008年にここで初めて勝った時のことを思い出すよ。
今回は大勢のサポーターに応援してもらった。スタンドだけでなく、ガレージにもたくさんの人たちが来てくれた。弟や叔母などの家族。南アフリカからは今、がんと闘っているマイケル。彼に会えてうれしかった。ビリー・モンガーもいる。僕に素晴らしいインスピレーションを与えてくれる存在だ。
■メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
バルテリ・ボッタス 決勝=2位
すごいレースだったね! チームが今シーズン2回目の1-2フィニッシュを決めることができて、すごくうれしい。もちろん自分が勝てればよかったけれど、いずれにしても今日のレースは僕にとってキャリアベストの出来に入るのは間違いないから、満足はしている。
何度かハードな戦いをしなければならない場面はあったが、最終的にいい位置に来ることができた。
ソフトタイヤでのファーストスティントは予想していたよりも長くとることができた。タイヤの状態は本当によかった。最終スティントで、チームからとにかくタイヤを労わって走るよう言われた。他のチームにトラブルが出たのを見たからね。でも僕に関してはタイヤは何も問題なかったよ。
まだシーズン折り返し点にすぎないし、もっと悪い状況に陥っていた可能性だってある。このチームに入ってまだ最初の年だけど、タイトル争いのなかに残っているのはいいことだ。
今日はチーム全体がいい仕事をした。スタート時の戦略もとてもうまくいったよ。僕らにとっては非の打ちどころのないレースだった。その結果、1-2というご褒美を手にすることができた。チームの皆がこの結果に値する仕事をしたと思う。
終盤にキミ(・ライコネン)のタイヤにトラブルが起きたことで2位を獲得できたのは間違いないけど、レースではこういうこともある。今日は僕らに運が味方したというだけのことだ。