ホンダF1プロジェクト総責任者の長谷川祐介氏が、今年新たに採用したパワーユニットのコンセプトを来シーズン以降も維持するとの方針を明らかにした。
マクラーレンのパワーユニットサプライヤーとして2015年にF1に復帰したホンダは、コンパクト化されたデザインを追求、その“サイズゼロ”のコンセプトが大きな話題となった。
チャンピオン、メルセデスが採用するスプリットターボ方式は、コンプレッサーをエンジンの片側に、タービンをもう片側に配置するものだが、ホンダは復帰初年度に、V6エンジンのVバンクの中にタービンとコンプレッサーを収めるスプリットターボ方式を採用した。
しかしライバルたちとのギャップはなかなか埋まらず、ホンダは今年、リスクを承知で新しいコンセプトに変更、メルセデス同様の形式を採用したといわれている。
大きな変更を行ったことで、2017年には再び信頼性のトラブルが増えたホンダだが、長谷川総責任者は、2018年以降も現在のコンセプトをキープしたまま、開発を続けていくとの意向を明らかにした。