上位では46周目のターン1でボッタスがハミルトンにインを譲り、先行させる。メルセデスAMGはハミルトンにフェラーリに挑戦するチャンスを与え、抜けなかった場合は順位を戻す約束をする。
しかし、ハミルトンもフェラーリ勢を追い詰めるまでには至らない。一方でライコネンは「こんなことを最後まで続けるつもりか?」とチームに順位の入れ替えを要求するがフェラーリは動かない。ボッタスはペースが上がらずハミルトンから大きく遅れてしまい、順位を戻すことができない。
65周目にはメルセデスAMG勢より10周も新しいソフトタイヤのフェルスタッペンがボッタスの1秒後方まで迫ってくる。マッサの代役として急きょ出場したディ・レスタは60周でマシントラブルが発生しピットに戻ってリタイア。ヒュルケンベルグも67周目にピットインしてリタイアとなった。
ベッテルは1秒差でライコネンを従えながら70周を走り切り今季4勝目を挙げた。2位にライコネン、3位には当初の約束通りハミルトンが最終ラップにペースを落とし最終コーナーで順位を入れ換えたボッタスが入った。
4位ハミルトン、5位フェルスタッペンという結果。6位にはアロンソ、バンドーンは10位に入り、マクラーレン・ホンダは今季初のダブル入賞を果たした。7位サインツ、8位ペレス、9位オコンというトップ10だった。