事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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フェルナンド・アロンソが、来季もF1にとどまるにはマクラーレンに残留するしかないという状況を受け入れたようだ。唯一可能な移籍先と見られていたルノーが、少なくとも来年は、アロンソが満足するようなサラリーを提示できないことを明らかにしたからだ。
だが、アロンソはマクラーレンがルノー製パワーユニットにスイッチする可能性については、まだあきらめていないらしい。ザウバーとホンダの契約が破談になった後、噂されているようにトロロッソがホンダのPUを使うことになれば、ルノーにはマクラーレンにエンジンを供給する余力が生まれる。
アロンソはチームに対し、エンジンがルノーになるなら、今季の推定年俸(3400万ユーロ=約44億円)より安い3000万ユーロ(約39億円)で手を打つと申し出たという。そして、来季もホンダ・エンジンを使う場合は、残留の条件として年俸4000万ユーロ(約52億円)を要求している。
ドライバーの年俸はあくまで推定金額であり、為替レートやボーナスにも左右されるため、世間で言われている数字を鵜呑みにはできない。それでも、4000万ユーロの高額年俸はルイス・ハミルトンのそれを軽く上回り、現在F1ドライバーの中でトップとされるセバスチャン・ベッテルとも肩を並べる金額だ。
■ヒュルケンベルグ vs マグヌッセンの場外バトル勃発
ハンガリーGPの終了後、ニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンが互いに罵りあう一幕があった……。
■ハンガロリンク リニューアルの噂
ハンガリー政府が合計1億1500万ユーロ(約150億円)近い費用を支出して、ハンガロリンクで大規模な施設改修工事が行われる。リバティ・メディアがF1に持ち込もうとしている変化に対して、確実に対応していくためだという……。