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F1 ニュース

投稿日: 2017.09.13 13:43

F1 Topic:優勝50周年を記念しイタリアGPでデモラン、名車『RA300』に託されたホンダの思い

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F1 | F1 Topic:優勝50周年を記念しイタリアGPでデモラン、名車『RA300』に託されたホンダの思い

 ホンダがイタリアGPで往年の名車『RA300』をレース直前にモンツァで走行させるというイベントを行った。RA300は1967年にジョン・サーティースによって、2勝目をもたらした伝説のマシン。しかも、その勝利はモンツァだったということから、優勝50周年を記念した歴史的なイベントだった。 

モンツァで福住仁嶺が名車『RA300』をデモ走行

 この手のイベントは、サーキット内の特設ブースに単に展示するだけのケースと、今回のように実際にサーキットを走行させるデモランがある。もちろん、後者の方が何倍も苦労は多い。それでも、ホンダは後者を選択した。現在、栃木県さくら市にある研究所『HRD SAKURA』でヒストリックカーのメンテナンスを担当している砂子直人はその理由を次のように語る。

「ホンダは動体保存にこだわっています。それはクルマは見るだけでなく、エンジン音を聞いたり、皆さんの五感に伝えたいからです」

 砂子は第3期F1活動時にイギリスのHRDに駐在し、現場責任者としてF1マシンを整備していた。現場を退いたいま、第1期F1活動の名車をモンツァで再び走らせる大役を任されたわけだ。

「50年前の先輩たちが託された思い出のマシンを走らせることができてホッとしています」と言う砂子には、もうひとつの仕事があった。それはこの歴史的名車を若い世代に受け継ぐことだ。

 じつはモンツァでのデモランは前日の大雨でサポートイベントが日曜日にずれ込み、慌しい中で行われたため、事前の打ち合わせ通りにすべてが行われなかった。たった1台のRA300を走らせるために、日本からモンツァへ来ていたスタッフは砂子をはじめ7名がいたが、半分以上が砂子よりも若い世代だった。


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