マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、ホンダとのパートナーシップ下で戦った3年、F1で下位から抜け出せないままチームが信用を失っていくという「最悪の状況」だったと語った。マクラーレンとホンダは2017年末をもって提携を解消することをシンガポールGPの週末に正式に発表した。
マクラーレンとホンダが契約を結んだのは、F1で勝利を収めるには自動車メーカーとのワークスエンジン契約が必須との考えにマクラーレンが至り、ホンダの復帰を望んだからだった。
2015年からの長期契約の下、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンのチャンピオン経験者ふたりを擁してビッグプロジェクトに臨んだマクラーレン・ホンダだが、初年度2015年に備えたテストの段階からパワーユニットにトラブルが相次ぎ、2015年は合計27点でコンストラクターズ選手権9位に沈んだ。
翌2016年には状況に改善が見られ、76点を獲得してランキングを6位に上げた。しかし、さらなる向上が期待された3年目の2017年には、再びプレシーズンテストからトラブルが連発。第14戦終了時点で獲得ポイントはわずか17点、ランキング9位と低迷している。