しかし慌てたカメラマンが転んで大きな音を立てたのを見ると「大丈夫?」と気遣う優しさも。質問がライコネンに飛ぶと何かとフェルスタッペンに話しかけ、談笑する様子を見る限りでは、ベッテルとフェルスタッペンの間には何のしこりも残っていないことも分かります。
そして最後に会見場の爆笑を誘ったのはライコネン。
マレーシアGPが最後の開催となることに対して「今後恋しく思うことはある?」と聞かれ、ベッテルとフェルスタッペンが優等生的にそつなく答えたのに対し、サーキット自体は「レイアウトが良いサーキット。初優勝した場所だしこれだけレースをしていれば良い思い出も悪い思い出もある」と答えたライコネンでしたが、恋しいかどうかについては「正直言って、まぁ恋しく思うかどうかは分からないよね。サーキットは悪くないけど周りには空港しかないし、あとはホテルしか知らないし」と事実上の否定。
これにはさすがにFIA広報担当官も苦笑いどころか爆笑してしまい、次の質問になかなか移れなくなってしまったほどでしたが、最年長になりマレーシアGP最多出走となった今でもライコネンらしい純粋さを失っていないという意味で会見場に集まった報道陣には大ウケ。
最初はやや緊張感もあったマレーシアGPのFIA木曜会見でしたが、最後はライコネンのおかげで(?)和やかな雰囲気で幕を閉じたのでした。
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