4番手ベッテルはスーパーソフトの威力で3番手リカルドより1周1秒速いペースでファステストラップを連発し追い上げる。45周目にベッテルはリカルドの1秒後方にまで迫り、テールトゥノーズのバトルへと入っていく。48周目のターン1ではリカルドだけが周回遅れのアロンソを交わし、ターン4出口まで押さえ込まれるかたちになったベッテルは不満を述べる。
49周目のメインストレートでDRSを使いターン1でインを狙ったベッテルだったが、リカルドはギリギリのタイミングでインをブロックして3番手を守る。
これ以降はベッテルのペースが伸び悩み、リカルドとのギャップはじわじわと広がっていく。残り数周で再び「エンジン温度は問題ない、アタックしろ」という指示がエンジニアから飛ぶが、両者の差は5秒を超えており、ベッテルはタイヤのライフ限界を超えたようで2秒以上ペースを落としてしまう。
フェルスタッペンは最後までペースを緩めることなく56周を走り切り、トップでチェッカードフラッグを受け自身通算2勝目を挙げた。
ハミルトンは12.7秒の差を付けられ2番手、リカルドはベッテルに14秒の差を付けて3番手表彰台を獲得した。ボッタスは単独の5番手、3強チームの後方ではペレスが唯一の同一周回で6番手、バンドーンはそこから31秒遅れで7番手でフィニッシュ。8番手ストロール、9番手マッサ、10番手オコンの順で、アロンソは2.739秒届かず11番手でレースを終えた。
ウイニングランのターン5でベッテルがストロールと接触し左リヤを大破させてストップする波乱で最後のマレーシアGPは幕を閉じた。