6番手まで上がったライコネンは5番手ペレスの背後に迫るがなかなか攻略できない。その一方でベッテルは12周目のターン4でマッサに押し出されながらも抜いて15番手まで挽回、さらに後続を抜いてポジションを上げていく。しかしハミルトンはサインツの後方でなかなかペースが上げられないまま最後尾を走る。
上位勢はフェルスタッペンがファステストラップを連発しながら逃げるが、2番手ボッタスも好ペースで着いていき6秒差で走る。
18周目に5番手ペレスがピットインしたのを機に19周目にヒュルケンベルグ、20周目にオコンがピットインしそれぞれ順位を変えることなくソフトタイヤでコースに復帰した。
21周目にはサインツを抜けないハミルトンが首位フェルスタッペンに追い付かれ周回遅れにされてしまった。ハミルトンは26周目のメインストレートでようやくサインツをパスしてペースを上げていく。数周前からデプロイメント不足に苦しみパワーユニットのシステムリセットを行なっていたヒュルケンベルグだが、25周目のメインストレートでパワーを失ってストップ。そのままリタイアとなった。
28周目にエリクソンがピットインし、アロンソは前がクリアになる。しかし背後にはベッテルが追い付いてきており、30周目にパスされて9番手。
30周目、ハートレーがパワーユニットトラブルに見舞われて白煙を上げながらターン7手前にストップ。これでバーチャルセーフティカー(VSC)導入となり、まだピットインを終えていなかったフェルスタッペンやボッタスら全車がピットインしてスーパーソフトに交換。
1周目にソフトを履いていたハミルトンとベッテルもピットインして、ハミルトンはスーパーソフト、ベッテルはウルトラソフトに履き替えた。ベッテルは8番手、ハミルトンは16番手でコースに戻りグロージャンを抜いて15番手を走行する。
全車がピットストップを終えたこの時点で首位はフェルスタッペン、2番手ボッタスは9秒差、3番手にはライコネンが浮上しているが首位からは32秒差、4番手オコンはライコネンから10秒、5番手ストロールもオコンから7秒さでその2秒後方に6番手ペレスが迫る。VSC導入までステイアウトしていたマグヌッセンが7番手を走るが、ベッテルは37周目にこれを抜いて7番手に浮上する。マクラーレン勢はVSCが利してエリクソンをオーバーカットしたかたちになり、アロンソが9番手、バンドーンが11番手を走る。