ハミルトンは24周目にピットストップを済ませてボッタスの1.8秒後方に戻り、ベッテルに10秒差を付けてメルセデスAMGが1-2体制を固めた。ハミルトンはここからプッシュしボッタスとのギャップを一気に1秒以内にまで縮めていく。しかしターン17でタイヤをロックさせてギャップは再び1.5秒以上に広がった。
中団ではオコンとサインツがウルトラソフトのままで第1スティントを引っ張ってオーバーカットを狙う。31周目に2台が揃ってピットインしそのままの順位でコースに戻るが、サインツ車は左フロントタイヤのナットが締まっておらず、コーナーを曲がりきれずにストップ。
オコンはペレスとヒュルケンベルグをオーバーカットすることはできず8番手でレースに復帰した。その4秒後方に9番手アロンソ、さらに4秒後方に10番手マッサが控えている。バンドーンはやはり第1スティントを引っ張ったロマン・グロージャンにオーバーカットされて12番手。
マシンに問題を抱え「ラリーカーを運転しているようだ」と言うほどリヤのグリップがプアなマシンに苦労させられ、アロンソからは40秒も離れて背後にはマグヌッセン、ウェーレインが迫ってくる。
レース終盤は膠着状態で動きも少なく、3番手以下はそれぞれが単独走行で淡々と周回を重ねる。50周目にベッテルが1分41秒244のファステストラップを記録すると、パワーユニットとタイヤの心配がなくなったのか51周目にはボッタスが1分40秒750とこれを更新、52周目にはさらに1分40秒650まで縮めた。
ボッタスはそのまま55周を走り切り、ブラジルGPでは逃したポールトゥウインを飾った。2位には3.8秒差でハミルトン、3位は19.330秒差でベッテル、4位以下はライコネン、フェルスタッペン、ヒュルケンベルグ、ペレス、オコン、アロンソ、マッサというトップ10となった。