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F1 ニュース

投稿日: 2017.12.18 18:29

小松礼雄コラム第17回:ハースF1の今年の強みと弱点。2018年に向けた開発過程

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F1 | 小松礼雄コラム第17回:ハースF1の今年の強みと弱点。2018年に向けた開発過程

 ハースF1チームのチーフエンジニアとして今年で2年目を迎える小松礼雄氏。創設2年目の新興チームであるハースはどのようにF1を戦うのか。現場の現役エンジニアが語る、シーズン終盤のリアルF1と舞台裏──F1速報サイトでしか読めない、完全オリジナルコラムの今季最終回をお届けします。

マシンの良い面、悪い面が出た最終戦アブダビGP
勝負どころの3年目。2018年への課題と理想のチーム像

 最終戦アブダビGPは、良い意味でも悪い意味でも2017年シーズンを象徴するような内容でした。

 温度、路面温度が高かったFP1では、それなりのポジションにつけていたのですが、FP2に入り路面温度が下がってくるとタイヤがうまく使えず、我々のマシンのウインドウの狭さを象徴するようなセッションになってしまいました。

 FP1、FP2で学んだことを基にセットアップに修正をかけ、FP3、予選に挑みましたが、路面状態を考えるとケビン(マグヌッセン)が記録したポジション(14番手)が精一杯だったと思います。今のマシン状態では、それ以上の順位を望むのは厳しかったでしょう。

 レースに関しては、マシン特性から予選よりは戦えると思っていました。ケビンは残念ながら1周目にスピンをしてしまい、どうにもできない展開になってしまいましたが、ロマン(グロージャン)は(ランス)ストロールを抜いた後、想像以上にペースが良かったです。

 ペースが良かったので32周目までウルトラソフトのスティントを延ばしたのですが、スーパーソフトを履いた第2スティントのラップタイムも良かったです。結果的に11位に終わり、ポイントは獲れませんでした。いくら決勝のペースが良くても予選順位があのポジション(16番手)では、やはり入賞圏内には何か前で大きなことが起こらない限り届きません。


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