F1ドライバーにとって最大のライバルはチームメイトであり、誰よりもまずチームメイトに勝たなければならないといわれる。そういった意味で、ルイス・ハミルトンは長年にわたり、反対側のガレージのドライバーにとって打ち破るのが難しい、非常に強力なドライバーであり、誰にとっても手ごわい存在であり続けている。
ではハミルトンはF1キャリアにおけるチームメイト対決で、どれだけ勝利を収めてきたのか。Motorsport Magazineのマーク・ヒューズが、歴代チームメイトとの間の相対比較を行い、興味深いデータを導き出した。
できるだけ平等な形で比較を行うため、リタイア、異なる仕様のマシンで走った場合などは除外して、予選のタイム比較、決勝のリザルト比較を行った結果、当然のことながら、ハミルトンはほとんどのチームメイトに勝っているが、実は統計上、ひとりだけ勝てなかった相手がいたことが分かった。
バルテリ・ボッタス(2017年の1シーズン)は、対ハミルトンで予選平均では0.254秒負け、決勝のリザルト差では84.2%負けた。バトン(2010年~2012年の3シーズン)は、予選ではボッタスとほぼ同じ0.259秒遅く、決勝では61.3%敗北した。
一方で、ニコ・ロズベルグ(2013年~2016年の4シーズン)は予選ではわずか0.070秒の敗北にとどまり、2014年だけを見るとハミルトンに0.023秒勝っている。決勝対決では、ロズベルグは4シーズン全体で65.4%負けている。