BBCのF1部門チーフが、ウイリアムズは2018年のレースドライバーとしてロバート・クビカではなくセルゲイ・シロトキンを選んだと発言、その主な理由として予選ラップのシミュレーションでクビカが十分な速さを発揮できず、ピレリタイヤに適応できなかったことを挙げた。
年明けの段階から、BBCは、ウイリアムズはシロトキンとの契約をまとめつつあり、条件の詳細を煮詰める必要があるため、正式発表は1月半ば以降になると報じていた。これが現実になれば、2018年にウイリアムズは、F1参戦2年目のランス・ストロールとルーキーのシロトキンという経験の浅いドライバーラインアップを起用することになる。
BBCのチーフF1ライターであるアンドリュー・ベンソンは、その記事のなかで、シロトキンが1,500万ユーロ(約20億円)の資金を持ち込めることも大きな要素だったが、パフォーマンス面でもシロトキンが優れていたと記していた。
クビカの母国ポーランドのメディアSportowe Faktyが、ベンソンにインタビューを行い、クビカの状況について聞いた。
「私がチームスタッフから聞いた話では、コース上のパフォーマンスが大きな要因だということだ」とベンソンは語った。
「最終戦アブダビGP後のテストを終えた後、すべてのデータを分析し、シロトキンの方が速いという結論に至ったという」
「主な問題は、燃料を少ししか積まずに走る“予選ラップ”のスピードにあった。こういったラップにおいて、クビカはパフォーマンスを大きく向上させることができなかった」
「クビカ自身が、ピレリの新しいタイヤに適応するのに苦労したと認めた、という話も聞いている。これは別に意外なことではない。多くのレギュラードライバーたちがピレリタイヤについての不満を述べているからだ。しかしクビカはピレリが2011年にF1に参入して以降、そのタイヤを使った経験がない。ウイリアムズにはリスクを冒す余裕がなく、それによってシロトキンを選んだ」