エリック・ブーリエとストフェル・バンドーンは、今シーズンにマクラーレンF1チームを待ち受けるプレッシャーの大きさについて、異なる意見を持っているようだ。
マクラーレンは、以前のエンジンサプライヤーだったホンダとはパフォーマンスが期待を下回る数年間を過ごしたが、現エンジンパートナーのルノーとともに新たな挑戦に乗り出し、過去の栄光を取り戻そうとしている。
やる気に溢れたチームが前進を待ちきれない気持ちでいる一方で、レーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、プレッシャーが増加しているという見方を否定している。
「新たなプレッシャーなどは感じていない。むしろその逆だ。レッドブルとルノーという強力なふたつのライバルがいるという事実に、チームの士気は上がっている」とブーリエは話す。
しかしながらストフェル・バンドーンはその考えに同意していない。彼はマクラーレンとルノーのパートナーシップによって、上位チームのレッドブルおよびワークスチームのルノーと、自分たちのチームを直接比較する機会ができると見ている。
したがって、パフォーマンスを発揮する上でのプレッシャーがあるとバンドーンは考えており、放送局RTBFに以下のように語っている。
「2018年にチームにかかるプレッシャーは大きい。なぜなら比較となる大きな相手がすぐ近くにいるからだ」
「レッドブルは昨シーズン何度か優勝しているし、ルノーも上々だった。だからプレッシャーはある。でもこれはポジティブなことであり、前に進んでいくためには必要な要素でもある」
昨シーズンのバンドーンは困難な状況のなかでF1キャリアのスタートを切った。ホンダの信頼性の問題に泣かされただけでなく、シーズン序盤ではチームメイトであるフェルナンド・アロンソと比べて、スピードを発揮することに苦戦していた。