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F1 ニュース

投稿日: 2018.01.22 07:40
更新日: 2018.01.22 08:53

マクラーレン・ホンダF1辛口コラム総括編(3)本当にパワーユニットだけが悪かったのかが2018年に見えてくる

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F1 | マクラーレン・ホンダF1辛口コラム総括編(3)本当にパワーユニットだけが悪かったのかが2018年に見えてくる

 この3年、ホンダは自身がいくつか失敗を犯したことを認めているが、マクラーレンの方は、とにかく大口をたたく一方だった。自分たちのシャシーはF1のなかでもベストのひとつであるのに、ホンダ製パワーユニットのパフォーマンスと信頼性が劣っているがために低迷しているのだと主張し続けたのだ。2018年にマクラーレンはレッドブルおよびルノーと同じパワーユニットを搭載する。彼らの自慢げな主張が正しいと証明するには、少なくともレッドブルに匹敵するパフォーマンスを見せる必要がある。しかしレッドブルに敗れるようなら、多くの者が信じているように、この5年のマクラーレンにはトップチームと呼ぶにふさわしい力がなかったという事実が露呈することになるだろう。シャシーはメルセデス、レッドブル、フェラーリと比べられるようなものではなく、レースストラテジーはお粗末、ピットストップ作業はひどいものだし、商業的な方向性も見失っている──F1関係者の多くはそう考えている。

 ホンダは多少なりとも向上してトロロッソとまずまずのシーズンを送りさえすれば、評判を回復することができる。だがマクラーレンが、その能力を疑う者が間違いであると証明するためには、大きな成功を収める必要があるだろう。コンストラクターズ選手権でメルセデス、フェラーリ、レッドブルから大差の4位に終わり、一勝もできなかった場合、ザック・ブラウン率いる首脳陣にとって大きなダメージになるはずだ。パートナーシップを解消した両者にプレッシャーはかかっているものの、ホンダよりマクラーレンにかかるプレッシャーの方が比較にならないほど大きいと私は考える。しかしそういう状況に追い込んだのは、ほかでもない彼ら自身なのだ。


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