メルセデスがピレリが課す高い内圧に対抗するために使用しているというデバイスの写真をドイツメディアが掲載した。
ピレリは今年、安全面の理由から高めのタイヤ内圧を指定しており、一部ドライバーたちからそれによってグリップが損なわれ、いいパフォーマンスを発揮しづらいとして不満の声が出ている。
マクラーレンやフェラーリも高い内圧指定に苦労していることを認めている。
Auto Motor und SportはヨーロッパGPの決勝スタート直前にメルセデスが使用しているデバイスを撮影、これが優れたパフォーマンスの“秘密”のひとつであると報じた。ホイールのそばに取り付けられたこのデバイスで車軸とブレーキを温め、内圧測定の際には規定値以上を記録するが、マシンが走行し出すと内圧が急激に下がるという。
今回Auto Motor und Sportがスクープのような形で報道したものの、このデバイスは数カ月前から使用されていたようだ。
一部のチームが、FIAの測定が行われる際には規定の範囲内の内圧で、その後それを下げるという方法を見つけ出したという疑いをピレリは以前から持っているが、それに関してフェラーリのエンジニア、ジョック・クレアは、大きな効果を生む方法はないとの見解を示している。
「一部のチームが大幅に内圧を下げることを可能にしたという話は信じていない。0.5PSIならあっても2PSIはないだろう。それは不可能だと思う」
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— auto motor und sport (@amsonline) 2016年6月28日