F1中国GPでフェラーリがキミ・ライコネンに対して採った戦略について、批判的な声が上がっている。
2番グリッドについたライコネンは、スタートをうまく決めたが、セバスチャン・ベッテルにブロックされる形になって引いたために4番手までポジションを落とした。トップを走るベッテルは20周目にピットストップし、バルテリ・ボッタスにアンダーカットされてしまった。
上位勢のピットストップでトップに立ったライコネンは、ラップタイムの落ち込みが見られながらもステイアウト。みるみるうちにボッタスとそれを追うベッテルに追いつかれ、ふたりに抜かれた後にピットイン。6番手にまでポジションを落とした。
最終的にライコネンは、セーフティカー出動やマックス・フェルスタッペンとベッテルのクラッシュなどによって3位表彰台を獲得した。しかしフェラーリがライコネンをステイアウトさせたのは、ボッタスを抑えてベッテルが追いつくのを助けるためであったとも考えられており、そういった戦略に批判が出ている。
Sky F1で解説者の役割を果たす2016年F1チャンピオンのニコ・ロズベルグは、「彼らはベッテルを助けるためにライコネンを使ったが、ひどいやり方だった」と語っている。
「彼らはライコネンのレースを完全に台無しにした。ベッテルに、ボッタスをオーバーテイクするための、ほんのわずかなチャンスを与えるためだけにだ」
1 2