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F1 ニュース

投稿日: 2018.04.27 11:41
更新日: 2018.05.07 15:19

F1 Topic:フェラーリのエキゾーストブローイング違法疑惑に関してFIAが調査結果を報告

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F1 | F1 Topic:フェラーリのエキゾーストブローイング違法疑惑に関してFIAが調査結果を報告

 中国GPでフェラーリがエキゾーストブローイングを使用しているのではないかという疑惑が持ち上がった。

 その後、FIAはフェラーリの元デザイナーで、現在はFIAでシングルシーターの技術面を取り仕切っているニコラス・トンバジスを中心とするチームが調査を行なった。その結果、フェラーリのデータには、いかなる不正もなかったと結論づけた。 

 フェラーリの広報によれば、FIAの調査は中国GP後に数回にわたって行われ、パワーユニットのモードだけでなく、セバスチャン・ベッテルのマシンにだけ搭載されている『第3のパドル』もチェックされたという。しかし、そのパドルについても違法性がないことが確認されている。

 フェラーリはこの第3のパドルの詳細については、「企業秘密なので答えられない」としながらも、「FIAが確認しているように、エンジンマッピングのセッティング変更のために使われているという説は全く間違った報道で、今回のFIAの調査によって、完全に打ち消された」ことを強調していた。

 今回の調査に関しては、調査団のリーダーがフェラーリの元デザイナーであるものの、トンバジスは2014年に事実上、フェラーリを更迭されたひとりだったため、古巣に対して、どのような復讐を行うのか注目されていたが、「調査団はトンバジスだけでなく、調査は極めて公正中立に行われた」とFIAは語っている。

 またフェラーリが走行前に、大量の白煙をあげる点に関しても、FIAは「オイルの成分、消費量に問題はなかった」としており、フェラーリの広報も「白煙に関しては、昨年からあがっていた」と、メディアの過敏すぎる報道に釘を刺していた。

 いずれにしても、フェラーリの疑惑はアゼルバイジャンGPを前にして、完全に晴れた。残る疑問は、開幕3戦でいまだ勝利をあげることができないメルセデスの失速の原因だけとなった。


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