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F1 ニュース

投稿日: 2018.05.18 12:10
更新日: 2018.05.18 12:11

パンクを恐れずミディアムで47周走り切ったボッタスの底力【今宮純のF1スペインGP採点】

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F1 | パンクを恐れずミディアムで47周走り切ったボッタスの底力【今宮純のF1スペインGP採点】

☆☆☆ カルロス・サインツJr.

F1第5戦スペインGP カルロス・サインツJr.応援団

 コース幅は11~12mでもまわりのランオフエリアを含めると、このサーキット(幅員)は広々としている。故に風向きは変わりやすく、急に強くなるなどたえず状況が変動する。それをしっかり把握しているのではないか(アロンソも)。「バトル・オブ・スペイン」には強く4年連続中位入賞、その秘密は彼自身のこのノウハウか。

☆☆☆ フェルナンド・アロンソ

F1第5戦スペインGP フェルナンド・アロンソ、ダニエル・リカルド

 父親ホセ・ルイスさんが現場に来るのはとても珍しい。個人的には今年、何か特別な“気配り(?)”があるのかなと思った。勝てる望みなどないいま自己目標を全戦入賞に定めて挑む、17年目のシーズン。1周目の混乱を切り抜け、スーパーソフトで粘り、5戦連続入賞。ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルとともに王者3人だけが続けている。

☆☆☆ シャルル・ルクレール
 第5戦の“レッスン5”、ミディアムで45周ロング・スティントをマスターしたこと。左フロントはボロボロ、それを察知し3コーナーではプッシュしないで引き気味に。

 タイヤ温度が下がってしまうとじょじょにプッシュ、なんとか適正温度に戻し上げる工夫が見てとれた。まだ5戦目でこのタイヤ・マネージメントは賢い。アロンソとの実戦レッスンではリアルな「寸止め技」を学び、無理な抵抗はしない奥義もマスター。

☆☆☆ セバスチャン・ベッテル

F1第5戦スペインGP ピットストップで一度はボッタスをかわしたセバスチャン・ベッテル

 一言で言えば左右タイヤの発熱差が大きく、今回はニュータイヤでのカーバランスが狂った。それに気付いたもののライコネンにFP2でPUトラブル、チームとして十分に各スペックを理解できないまま予選、決勝へ。摩耗が進みレース序盤からペースが上がらず、2ストップしか選択できずに4位。けしてマシンの戦力低下ではなく、ニュー・タイヤ合わせこみがうまくいかなかったのが敗因だ。


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