☆☆☆ シャルル・ルクレール
マックス・ダウンフォースにしても滑りまくるマシンをコントロール。コース幅をいっぱいに使い、縁石を踏み分けるラインワークで予選14番手は初F1とは思えない。ブレーキトラブルが起きたシケインで懸命に右側に寄せ、ブレンドン・ハートレーとの追突を回避しようとした。あそこにはバンプがある。激しくスピンしても不思議ではないのに、才能の片鱗を見た。
☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
豪速リカルド+レッドブルを見せつけられて、決勝は“対ハミルトン”に絞っていった。トラブルを抱え込むリーダーに仕掛けるリスクは避け、4戦ぶり表彰台2位確保を優先。チャンピオンシップ・ファーストにこだわり、1基目のパワーユニット(マイレージ)を労わる6戦目だった。
☆☆☆ ルイス・ハミルトン
ベッテルと同じ考えで3位をめざし、110点ならすべて良しとしよう。ウルトラソフト最長66周スティント、“タイヤ耐久テスト”を全う。フェルスタッペンが事実上いなくなり、戦力3番目のマシンでなんとかしのいだモナコ。次のカナダGPは通算6勝(2015年からは3連勝中)している得意コース、鬱憤をはらす――。
☆☆☆☆ エステバン・オコン
気付かなかったが最後にブレーキ・バイ・ワイヤ不調を抱えながら、6位を守り切った。予選ではセクター自己ベストをそろえてトップ6、今季ベストの週末とした。初日やや低迷気味だっただけに、日々改善していったチーム力が光る。