そのカナダGPにホンダは新仕様のパワーユニットを投入。果たして、レッドブルは2019年からホンダのパワーユニットを使用する決定を下した。レッドブル側に迷いはなかったのか?
「レッドブルというチームは、レースに勝つためにはどうすべきかということしか考えていないので、もしホンダと組んで勝てないと思っていたら、絶対に契約しないでしょう。だから、われわれにはその期待に応えなければならない」
これで2019年からホンダはトロロッソに加え、レッドブルにもパワーユニットを供給する。ホンダの体制に変化はないのか?
「それについては、まだこれから話し合われることですが、個人的にはレッドブルとトロロッソは姉妹チームなので別々に担当を置くのではなく、現場のトップは田辺(豊治/ホンダF1テクニカルディレクター)ひとりで行こうと考えています。Sakuraの開発のトップも浅木(泰昭/執行役員)のままで行こうと」
「つまり、今後は私がフランツ・トスト(トロロッソ代表)とクリスチャン・ホーナー(レッドブル代表)と話し合い、田辺がジェームス・キー(テクニカルディレクター/トロロッソ)とピエール・ワシェ(テクニカルディレクター/レッドブル)との窓口になるというのがいいんじゃないかと思っています」
F1で新規定が導入される予定の2021年以降にはポルシェがF1に復帰参戦し、レッドブルと組むという噂もある。2021年以降の契約についてはどう考えているのか?
「われわれは2020年までの2年間でしっかりと実績を残すだけ。もちろん、彼らが望めば、2021年以降も一緒にやっていく可能性は十分あります」