地元のセバスチャン・ベッテルがクラッシュを喫し、大波乱のレースをルイス・ハミルトンが制しました。そして決勝終了後サーキットには突然の雷雨が…そんなドイツGP週末の様子をムッシュ柴田氏がお届けします。
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ドイツということで、ここならではという顔ぶれが何人かいましたので紹介しましょう。まずはセバスチャン・ベッテルのパパ、ノルベルト・ベッテル。
息子がF1ドライバーだったりすると、勘違いしてしまう親も少なくないなか、ノルベルトは常に控えめなおじさんで、パドックでも隅っこに立ってたりします。この週末もフェラーリの周囲では、ほとんど見かけなかった気がします。
そして、おお~懐かしい。BMWの代表だったマリオ・タイセン博士。古巣のザウバーを訪れて、フレデリック・バスール代表と談笑してました。
この人、けっこう子供っぽいところがあって、モントリオールの山をふたりで競争して駆け降りたことがありました。僅差で勝った直後の、「どうだ?」とこちらを振り返ったときの、うれしそうな顔(笑)。変わらず元気そうなので、今も走ってるのかな?
そしてドイツのちょこっと南のスイスからやって来た、ペーター・ザウバー。キャリアの最後をこのチームで過ごしたジャック・ビルヌーブが熱弁を振るうのを、じ~っと黙って聴いてました。
サポートレースではドイツF4が開催されてて、有名ドライバー、ライダーの2世、3世も走ってました。まずこの少年。
顔だけではわからないですよね。マイケル・ドゥーハンの息子です。ルーキー優勝を飾ったので親子でインタビューしようと思ったら、肝心のミックがいない。「パパは?」と訊いたら、「フライトの時間が迫ってるから、先に帰っちゃった」ですと。
そしてこちらも、顔だけでは絶対にわからない、ある世界チャンピオンの孫です。
正解は、エマーソン・フィッティパルディです。孫のエンツォくん、どこかで見た覚えがあるなあと写真フォルダーをひっくり返してたら、これを発見。孫と遊ぶ、フィッテパルディです。
確かに似てるけど、でもこれ去年のオースティンなので、エンツォくんにしては小さすぎる。彼の弟なのかもしれないですね。