ハースF1チームのドライバーであるケビン・マグヌッセンは、不当解雇を訴える元マネージャーのドルテ・リース・マドセンが起こした裁判で敗訴したことが明らかになった。
マドセンはマグヌッセンに対し、不当解雇と、2008年にふたりが交わした元の契約について不履行があったとして訴えを起こしていた。
マグヌッセンはキャリアの方向性において、ふたりの間で『内部の確執』があったとして、2015年にマドセンを解雇した。しかし報道によると、契約は正式には打ち切られておらず、マドセンは将来および2年前にさかのぼっての報酬の補償を求めている。
Ekstra Bladet紙によると、コペンハーゲンの法廷はマドセンを支持し、2015年から2020年にかけてのマグヌッセンの収入の5分の1をマドセンに支払うよう裁定を下したという。
マグヌッセンは、億万長者のパートナーであるアンダース・ホルク・ポールセンと共に、彼のF1キャリアに出資するために設立した企業を所有している。マドセンはその20パーセントの所有権を求めていた。2017年の情報によると、申し立ての金額は2000万デンマーククローネ(約3億4000万円)にのぼるという。
「我々はこのことを予想していなかった」とマグヌッセンの現在の弁護士クラウス・バレット・クリスチャンセンは裁判の結審後に語った。
「しかし、マドセンは請求した額よりもだいぶ少ない金額しか得られない。それでも我々にとっては勝訴というよりは敗訴に近い結果だ。ケビンにとっては残念なことだ」
判決ではマグヌッセンとハースの新たな契約金の20パーセントをマドセンの取り分としている。新契約は今後数週間で締結される見込みだ。