そして、最後にこう語った。
「彼がこれまで成し遂げて来たことは、言葉では言い尽くせない。それなのに、彼はいつも冷静で、アイスマンのまま。彼のような素晴らしいフィンランド人とレースができたことは本当に名誉なことだ」
ライコネンはその隣で、ハミルトンの答えを黙って聞いていた。
すると、別の記者がライコネンに「表彰台であなたは『また次ね、たぶんだけど』って言っていましたが、どういう意味ですか?」と質問した。するとライコネンは、引退を示唆するようなコメントを語った。
「人生にはいろんな選択肢がある。それは自分が何をやりたいのかによって、常に変わる。もうすぐ、それは明らかになるよ」
その後、フェラーリが取締役会でどのような結論を出したのかはわからない。しかし、イタリアGPが終了した直後の記者会見場は、まるでライコネンが2018年シーズン限りで引退するかのような雰囲気に包まれていた。
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