一部チームが戦略的判断によりF1第16戦ロシアGPの予選走行を制限したことに関して、マクラーレンのフェルナンド・アロンソは“ナンセンスな”セッションにF1ファンは不満を抱いただろうと考えている。
レッドブル、トロロッソ・ホンダ、マクラーレンは、パワーユニット交換によりグリッドペナルティを科されており、またルノーはピレリのハイパーソフトタイヤでのスタートを避けたことから、3分の1のチームがQ1とQ2で最小限の周回しかせず、パフォーマンスを出し切ることはなかった。
意図的にガレージに残ることはアロンソにとってはよくあることだが、チームの決断は、観客にとっては不公平なものだったと認めている。
「僕たちは構わない。よくあることだし、なにがどうであれ従うよ」とアロンソは語った。
「でもファンにとっては問題かもしれないね。ナンセンスなQ1やほとんど重要性がなかったQ2のことをどう思うかファンに聞いてみるといい」
「少なくとも観客はF2レースの方が楽しめたと思う。観客にとっては、土曜日で最も楽しいことだったに違いない」
予選トップ10内のドライバーはすべて、事実上ピレリのハイパーソフトをレースのスタート時に履くことになる。
しかしハイパーソフトは耐久性に難があり、ペースをそれほど落とさず可能な限り速く走行するオープニングスティントにおいて、タイヤマネジメントにかなりの労力を割かなければならない。
ルノーのドライバーたちは、Q2に進出した3台のマシンのグリッドペナルティが決まっていたため、レーススタート時に自由にタイヤを選ぶため、意図的にQ3進出を避け11番・12番グリッドを手にする決断を下していた。