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F1 ニュース

投稿日: 2018.10.27 07:50

ホンダ田辺TD「万全を期すため“スペック2”のパワーユニットに戻すことを決めた。ハートレーの6番手は心強い」:F1メキシコGP金曜

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F1 | ホンダ田辺TD「万全を期すため“スペック2”のパワーユニットに戻すことを決めた。ハートレーの6番手は心強い」:F1メキシコGP金曜

 2018年F1メキシコGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1回目はノータイム、2回目は14番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1回目は9番手、2回目は6番手だった。

 ホンダは、前戦アメリカGPでガスリー車に使用したパワーユニット(PU/エンジン)に組み立て上の懸念があったとして、ファクトリーに送って詳細な調査を行うことを決めた。このパワーユニットを今シーズンの残りレースで使用できるかどうかが現時点では明らかでないため、FP1で最新スペックの新しいエレメントを投入してストックを作り、その後、旧スペック(スペック2)に戻して今週末を戦うという判断をした。ガスリー車には8基目のICE(エンジン)、ターボチャージャー、MGU-Hが導入されたため、彼は決勝で15グリッド降格ペナルティを受けることが決定した。パワーユニット載せ換えのため、ガスリーはFP1では走行時間を大量に失い、計測ラップを走っていない。

 ハートレーについてはFP1初めからスペック2のパワーユニットを搭載して走らせた。ふたりとも以前のスペックに戻したのは、メキシコの特殊な環境に合わせる上で大量なデータを持つ旧仕様を使う方が作業を進めやすいとの判断だったということだ。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
ホンダF1テクニカルディレクター田辺豊治
【初日のパワーユニット交換について】
 今回のFP1でガスリーのマシンに再度、最新スペックの未使用PUを投入します。これは米国で使用したガスリーのPUに組み立て品質上の懸案が確認されたためです。HRD Sakuraに返送し、至急確認を行いますが、現状、継続判断が出せないため、今回新たなユニットをFP1の最初の走行で投入し、残りのシーズンに備えます。

 なお、ガスリーに関してはその後、FP2に向けて旧スペックに載せ換えます。ハートレーに関しても同様に3日間通して旧スペックを搭載します。これは、高地というメキシコの特殊な環境下で使い慣れた旧スペックを使用する方がPUのセッティング面での確実性が高いと判断したためです。

【初日全体について】
 今日はFP1でガスリーに最新スペックの未使用PUを投入しました。その後は当初の予定どおり数周でセッションを終え、FP2に向けて、ロシアまで使用した旧スペックのPUに交換しました。今日新たに投入したユニットは今後のレースで使用予定です。なお、ハートレーも今日は最初から旧スペックを使用しています。

 FP2でハートレーが6番手という今日の結果は、明日の予選に向けてポジティブなものになりました。ガスリーに関しては、FP1をほとんど走行できなかったことも影響し、タイム的に後れを取ってしまったことを残念に思っています。

 大量の作業をこなさなければなりませんでしたが、全体としてはすべてが予定どおりで、スムーズな一日だったと考えています。


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