F1ブラジルGP予選中にフェラーリのセバスチャン・ベッテルがFIAの車重計測の規定に従わなかった疑いで審議された結果、戒告および罰金を科された。懸念されたグリッド降格ペナルティはなかった。
予選は不安定な天候の下で行われ、上位勢にとっては決勝スタートタイヤが決まるQ2で、序盤フェラーリ勢はスーパーソフトでアウトラップを走った後、ソフトタイヤに交換してアタックを行うことを決めた。しかしこのピットインの際にベッテルは車重計測に呼ばれた。ベッテルは明らかにタイムロスに焦っており、コーンを跳ね飛ばし、オフィシャルを急かす仕草を見せた。
FIAはベッテルがこの際に規定に沿ったやり方で車重計測に応じなかったとして、審議対象にすることを決めた。
FIA F1テクニカルデリゲートのジョー・バウアーは以下のような声明を発表した。
「予選Q2セッション中の15時27分、カーナンバー05のドライバーは、車重計測を求められた際に、エンジンを切ることを拒否した。マシンは重量計に押し上げられ、エンジンがかかった状態で重量計測がなされた。それでは安定した結果を出すことが難しい。計測後、ドライバーは重量計から自走で降り、それによって重量計を破壊した」
「ドライバーが指示に従わず、車重計測手順の継続にさらなる支障をもたらしたため、この件をスチュワードの検討対象として提示する」
■スチュワードがグリッド降格ペナルティを科さなかった理由とベッテルの言い分
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