地元ドライバー不在でも観客席はほぼ満員。そんなブラジルGPで熱田護カメラマンがサーキットを歩き、見て、感じて撮った写真と一緒に紹介します。
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今回は、何と言ってもこのマックス・フェルスタッペン選手とエステバン・オコン選手の接触ですかね。
あの時点では、オコン選手の方がペースが速かった。オコン選手としては、目の前のフェルスタッペン選手を抜きたい。それは、自然な流れではある。
でも、フェルスタッペン選手は首位を走っているわけで、ラップダウンの選手には進路を邪魔してはいけないというルールはあるけれど、抜いてはいけないというルールもない。
結果として1コーナー進入でオコン選手がフェルスタッペン選手に並びかけて早めにインを閉め、2コーナーまでその勢いのまま通常のラインを走ったところに、タイヤグリップも勝るオコン選手の進路と重なって接触してしまう。
首位を走っているフェルスタッペン選手にしてみれば、なんで周回遅れのあんたが無理をして俺に当たってくるんだよ! ふざけるにもほどがあるじゃねーか! もームカつく! あのアホが! 黙ってられるわけないだろ! おい、どういうつもりなんだコラ!
ドス…
となったんですよね、きっと。
ごもっとも、僕は何の問題もないと思いますし、そりゃそうだと100%同意。
選手はそれぞれの立場で最善を尽くして、1台でも前に1秒でも速く走ろうと命がけで走っているわけです。
そんな、暴力行為がいけないとかいう意見もあります。その意見も尊重するけれど…僕は、全然いいと思うんです。
だって、選手は普通の状態でない状況で必死に走っているわけです、積み上げてきた色々なものを背負いつつね。淡々としているように見えることも多々ありますけれども、実は皆熱い気持ちで走っているわけですよね。負けてたまるかというね。
勝利を手にできる状況を周回遅れに邪魔されたら、そりゃあ怒る。どつきに行きたくもなる。
例えば、いやーそうきましたか、残念だけれども、次のレースを頑張るよ…なんて選手には何の魅力も感じなくないですか? だいたい、そんな冷めた良い子じゃ、トップドライバーにはなれませんし、F1まで到達することすらできないと思います。
熱い強烈な才能と努力で走る選手に感動し、尊敬し、憧れファンになるんですよね。それをみたくてサーキットに通ってみたくなるわけです。
だから、優勝しチャンピオンを取れた時の喜ぶ姿や、失敗した時の心の動きを見れて感動できるんです。
怪我をさせるようなことがない限り問題ないし、若い超一流アスリートの彼らがどつかれたくらいで怪我するわけないし、今回のような小競り合いをいちいち問題にして、二日間の社会奉仕というチンケな発表をして世間の批判をかわす手立てとするFIAの発表が残念に思います。
アイルトン・セナ、ネルソン・ピケ、ミハエル・シューマッハー、偉大な先輩チャンピオンみんな熱くなるシーンありました。そんな彼らにペナルティ出そうとも思わなかったはずでしょ…時代が違うとかは関係ないよね。
一度は勝てないかと思ったレースに勝てて、コンストラクターズチャンピオン獲得となったルイス・ハミルトン選手。
マシンを愛おしく思う気持ち…
何としても、得意なインテルラゴスでポイントをたくさん獲得したいハース。
小松さん、レース前に少しだけ話をしたんですけど自信はある感じでした。
結果は8位にロマン・グロージャン選手、9位にケビン・マグヌッセン選手とダブル入賞、素晴らしい!
選手権4位のルノーとポイント差が24点…
アメリカとメキシコのノーポイントが大きかったなあ…