レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2018.12.07 11:10

ホンダF1副TD本橋の2018年総括(1):トロロッソとのコミュニケーション改善のきっかけとなったアゼルバイジャンのミス

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | ホンダF1副TD本橋の2018年総括(1):トロロッソとのコミュニケーション改善のきっかけとなったアゼルバイジャンのミス

 ホンダF1の本橋正充(副テクニカルディレクター)が、2015年に復帰したホンダの4年目、トロロッソという新たなパートナーと組んで臨んだ1年目のシーズンとなった2018年を振り返った。

「私は第3期でもホンダのF1活動に関わっていて、2004年から07年まで現場で仕事していました。そのときはジェンソン(バトン)側のエンジンのデータエンジニアです。当時ジェンソン側のエンジンのレースエンジニアを担当していたのが田辺(豊治/現ホンダF1テクニカルディレクター)さんでしたから、田辺さんとは長い付き合いになります」

「テクニカルディレクターとしての田辺さんの現在の仕事は、プロジェクト全体の大きな舵取りです。ホンダとして現場で大きな方針を決めるときや会社としての判断は田辺さんが決めます。副テクニカルディレクターである私の仕事は現場での技術的な分野が多いです」

「もちろん技術的な面も最終的な決定は田辺さんが行うので、私はその繋ぎ役になります。田辺さんが決めた指示に対して、技術的な観点でどういった指示をエンジニアたちに与えるか、あるいはどういった使い方、年間のローテーションをどう行うか、それぞれのレースに向けての準備をどう行うのかという指示をしてます」

「先にお話ししたように私は第3期でも現場で仕事をしていましたし、今回ホンダがF1に復帰することを発表してから昨年まで、ファクトリー(栃木研究所、HRD Sakura)でパワーユニット(PU)の開発をやっていました」

2018年F1第2戦バーレーンGPで4位に入賞したガスリー

「今年、実際に現場で仕事をしてみると、チームとのコミュニケーションが第3期に比べてより密になっていることを実感しました」

「現在のPUはその使い方において戦略に関わるバロメーターが多く、チーム側の意見やドライバーの意思が密接に関係してくるので、彼らの要求に対して臨機応変に対応することがいままで以上に重要になっていました。そのことはHRD Sakuraで仕事していたときから理解していたので、その点を心がけてシーズンに臨みました」

■トロロッソとの「コミュニケーション」に課題。”詰めの甘さ”がミスに


関連のニュース