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F1 ニュース

投稿日: 2018.12.15 09:55
更新日: 2018.12.15 09:56

ピエール・ガスリー、F1初年度は日本で学んだ「短時間での学習法」が活き「目標達成」

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F1 | ピエール・ガスリー、F1初年度は日本で学んだ「短時間での学習法」が活き「目標達成」

 ガスリーは2017年のスーパーフォーミュラでシーズン2勝を挙げる走りをみせたものの、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)には0.5ポイント届かずチャンピオン獲得はならなかったが、「しっかりとしたテスト期間を作ることができなかったから、本当に短時間でマシンに慣れなくてはいけなかった」と短い時間でマシンやコース特性を掴む経験はF1でも活きたという。

「(スーパーフォーミュラでは)冬季テストと開幕前のテストを合わせても、1日あたり4時間くらいしか走れなかった。本当にあっという間に開幕戦を迎えてしまうから、限られた時間のなかで学習して、パフォーマンスを引き出すのはチャレンジングだった。コースについても知らない場所ばかりだったしね。短時間で、どう学習していけばいいのかを学ぶことができた」

「それに個人的には、日本の文化を知ることができてよかったとも思っている。働き方やコミュニケーションの取り方などは特にね。あと、ホンダとの関係もスーパーフォーミュラのエンジニア陣からスタートして、現在のトロロッソでの関係にもつながっている」

「僕にとっては完璧なタイミングでの参戦になったし、いい経験になったから、スーパーフォーミュラへの参戦を勧めているんだ。マシンは速いし、参戦しているドライバーは経験豊富で手強い人ばかりだから。もしスーパーフォーミュラに参戦するべきか聞かれたら、ぜひそうするべきだと答えてきた」

 最後にスーパーフォーミュラ参戦時、チームメイトだった山本尚貴とシーズンを戦う上で走りの面など違ったポイントを聞くと「すごく難しい質問」としながらも、「マシンのセットアップについては、ドライビングスタイルが違うからまったく同じものを使うことはなかった。ただ今年は僕が集めたデータも活用したみたいで、この前(ナオキから)お礼を言われたよ(笑)」とコメント。ユーモアを交えて応じる姿にも、F1を戦って得たものが垣間見えた。

 ガスリーは2019年、チームをレッドブルF1に変え、マックス・フェルスタッペンとともにシーズンへ挑む。また新たなマシンでシーズンに挑むことになるが、ホンダとの関係は3年目を迎え、この点ではフェルスタッペンよりアドバンテージを得ている状況となる。スーパーフォーミュラで培った短時間でのマシン学習スキルを活用できれば、シーズン開幕から上位争いに食い込むこともできるだろう。

2017年のスーパーフォーミュラに参戦したピエール・ガスリーは、第4戦ツインリンクもてぎで初優勝
2017年のスーパーフォーミュラに参戦したピエール・ガスリーは、第4戦ツインリンクもてぎで初優勝

2017年、TEAM MUGENでチームメイトだった山本尚貴とピエール・ガスリー
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