事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
・・・・・・・・・・・・
2019年はメルセデスでリザーブ兼テストドライバーを務めているエステバン・オコンだが、メルセデスからF1に復帰するチャンスは刻々と少なくなっているようだ。オコンにとって状況は、すべてのことが逆風となっている。
バルテリ・ボッタスは、優勝が1回、2位が2回、ポールポジションが1回と、最高のシーズンスタートを切っており、早期の契約更新を主張している。レーシングポイントでは、ベテランのセルジオ・ペレスがチームオーナーの息子であるランス・ストロールよりも、明らかに優れたパフォーマンスを見せている。
特に彼のメキシコ人スポンサーが年に約2000万ユーロ(約25億3000万円)の出資を継続するかもしれず、彼は新たな契約を確保するために結果を出しているところだ。
またウイリアムズでは、新人のジョージ・ラッセルがロバート・クビサに対し優れたパフォーマンスを見せており、2010年以来9年ぶりにフルタイムでのF1復帰を果たしたクビサも予選ではラッセルに匹敵する走りを披露している。そのため今のところ2020年に向けてオコンが狙える空きシートは見当たらないようだ。
■レーシングポイントが大量にスタッフを新規雇用
レーシングポイントが組織を急速に拡大していることで、イギリスのシルバーストンにある元々のチームのファクトリーに勤務している全員に影響が出ている……
■3基目のCE投入でアントニオ・ジョビナッツィが10グリッド降格
フェラーリは、バーレーンGPの終盤に突然シャルル・ルクレールのPUパフォーマンスが落ちた原因を特定した……