このタイミングで2台同時ピットインしたトロロッソ・ホンダはクビアトのタイヤが用意できておらず混乱してタイムロス。7番手グロージャン、8番手マグヌッセンとなり、クビアトは9番手に留まったがアルボンはサインツの先行を許して11番手に後退してしまった。その後方にはヒュルケンベルグ、リカルドのルノー勢が続く。
レースは53周目に再開となり、ガスリーはルクレールに並び掛けるもののルクレールがターン1でインを守ってポジションをキープ。後方ではマグヌッセンがグロージャンのインに飛び込んで僅かに接触しグロージャンがコースオフする間にマグヌッセンが前へ。
さらにマグヌッセンはガスリーに並びかけていくがターン4〜5でなんとかガスリーが6番手を守り切った。後方ではサインツがクビアトを抜いて9番手に上がっている。
グロージャンはマグヌッセンに襲いかかり、56周目のターン1ではサイドバイサイドであわや接触という場面も。58周目のターン1ではサインツがグロージャンのインに飛び込んで接触し、グロージャンは再びランオフエリアに飛び出すが8番手を死守する。
それでもサインツは58〜59周目のメインストレートでDRSを使ってグロージャンをパスして8番手に浮上してみせた。61周目にはクビアトもターン1でグロージャンをパスして9番手に上がる。
ハミルトンはレース再開後もボッタスを寄せ付けず66周を走り切り、今季3勝目を飾って再び選手権リーダーへと躍り出た。ボッタスは2位に入り、メルセデスAMGは開幕から5戦連続の1-2フィニッシュという驚異的な結果を手に入れた。
フェラーリ勢はフェルスタッペンを射程圏内に捕らえることはできず、フェルスタッペンが開幕戦以来となる今季2回目の表彰台を獲得した。フェラーリはベッテルが4位、ルクレールが5位となり、6位にはガスリー。中団トップの7位はマグヌッセン、8位サインツ、9位クビアト、10位はグロージャン。アルボンは最後までグロージャンを追い詰めたものの届かず11位となった。