スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアのモータースポーツコラム。今回はF1、FIA-F2の“ルーキー”たちについて、その実力は高い評判に見合っているか、前後編に分けて考察していく。
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F1以外でもフェラーリは、フェラーリ・ドライバー・アカデミーによってその存在感を示している。アカデミーは全部で3人のFIA-F2ドライバーを擁しているのだ。
そのうちのひとりは、彼の有名な姓のおかげで非常に特別な支持者がいる。ミック・シューマッハーは2015年にシングルシーターに出場して以来、多くの注目を集めている。
シューマッハーは着実に力を伸ばし、2018年にはFIA-F3でタイトルを獲得するまでになった。懐疑的な者もいまだに多くいるものの、彼は高い評価を受けている。
しかし、彼の2019年シーズンのスタートは予想よりも輝きに欠けるものになっている。有力と目されているプレマのマシンの1台をドライブしているものの、何度かミスや不運によって、好結果を出すことができていないのだ。
ミック・シューマッハーの初めてのFIA-F2シーズンのスタートについて判断を下すのは難しい。特に彼の通常の進歩の過程を考えればなおさらだ。
彼は苦戦する新シリーズでの最初の年は足がかりとし、その翌年タイトルを目指して戦うのだ。彼はF4とF3でもそうしたし、FIA-F2でもそうするだろうというのが大方の見方だ。
彼の2019年の目標は、数回表彰台に上がり、可能ならスプリントレースで勝利を飾ることだろう。これ以下の結果でチャンピオンシップを10位以下で終えたら、期待外れだと言えるだろう。
シューマッハーはFIA-F2におけるただひとりのルーキーではない。コース上には他に7人の新人ドライバーと、2戦しか出場していない新人ドライバーがひとりいる。
これまでで最も印象強いドライバーは、中国出身の周冠宇(チョウ・グアンユー)だろう。皮肉なことに、今年は彼がフェラーリ・ドライバー・アカデミーを離れて、ルノー・スポール・アカデミーに加入した最初の年である。