シャシーとパワーユニットの今シーズンの明らかな進化は、マクラーレン・ホンダの復活が軌道に乗り始めたことを示している。2017年にタイトルを獲得する公算は小さいが、メルセデスやフェラーリ、それにレッドブルの悩みの種にはなりそうだ。
マクラーレン・ホンダは2017年シーズンに本当に驚くべきパッケージになりうる。こう言うと、大胆すぎる発言だとか、馬鹿げていると言う人もいるだろう。
マクラーレン・ホンダは現在コンストラクターズランキングで6位につけており、首位を独走するメルセデスの10分の1のポイントしか獲得できていない。これはとてつもないギャップであり、来シーズンにその背後まで迫ることができるとは考えにくい。とは言っても、ライバルたちが2017年のマクラーレン・ホンダを恐れなくてよいというわけではない。
当初はホンダ製パワーユニットの馬力不足と信頼性の欠如により、2015年に復活したパートナーシップは悪夢のように思われた。しかし、冬のハードワークが実を結び、開幕前のプレシーズンテストでは事態が好転していることが見え始め、次第に安堵感、そして驚きさえもあった。
チームは8日間の開幕前テストで2054周を走破したが、これは去年のプレシーズンテストで走った周回数のほぼ2倍だった。去年は2.4秒あったトップとの差も今年は1.9秒まで縮まった。
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