メルセデスのルイス・ハミルトンが、マレーシアGPでトップ走行中にエンジンブロー、リタイアを強いられた。彼は自分のパワーユニットにばかりトラブルが起こることを嘆き、タイトル争いに懸念を示している。
決勝で後方のレッドブル勢へのリードを築きつつあったハミルトンだが、スタート/フィニッシュストレートで、突然エンジンがブロー。マシン後方から炎が上がり、ハミルトンはマシンをターン1に停め、40周目にリタイア、ノーポイントとなった。
ポイントリーダー、ニコ・ロズベルグとの差わずか8ポイントで迎えたマレーシア。ロズベルグが1コーナーのアクシデントで後退していたため、ハミルトンにとってはランキングトップの座に返り咲くチャンスだったが、逆にリードを拡大される結果になった。
「メルセデスのパワーユニットを搭載するマシンが8台もあるのに、今年は僕のエンジンだけが壊れてしまう」とリタイア後にハミルトンは語った。今季、ハミルトンにパワーユニットのトラブルが集中、早々に基数制限に達し、ベルギーGPで戦略的な大量交換を行い、シーズン末までのエレメントをストックしたばかりだった。
「何かがよくない。でも僕にはどうすることもできない」
「本当に変だ。メルセデスが提供してきた43のエンジンの中で、僕のだけが壊れてしまう」
「でも前に進むしかない。今週末はできることをすべてやってきた。エンジンもまだ新しいものだった。1戦しか使っていないものだ」
「残り5戦、(タイトルをつかむために)僕もエンジニアもメカニックも頑張る。でもこれから使うエンジンがどうなるか、分からない」
「でも僕自身は努力し続け、最善の結果を望むだけだ」
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