──800mという標高だと、他メーカーもそれほどハンデにはならないでしょうか。
田辺TD:それはターボの仕様や、どこまで攻めるかで違ってくるでしょうね。気温や路面温度によっても、変わって来ますし。とはいえ他メーカーにしても、標高がそれほど大きな影響を与えることはないと思います。
──ブラジルでのホンダの優勝は、先ほど出た91年のセナの初優勝が最後です。今年で28年ぶりということになります。
田辺TD:あくまで優勝すればですが(笑)。
──今年までは優勝争いすらできていなかったわけで、その意味では凄いなと思います。
田辺TD:確かに優勝争いは、できています。とはいえメルセデスは相変わらず毎レースきちっと戦って結果を出してますし、フェラーリも速さを取り戻している。その中でわれわれは持てる力を最大限発揮して、彼らと互角に戦える予選、レースができればと思っています。
──メキシコもかなり期待が高かったですが、結果に結びつかなかった。今回は、いかがでしょう。走ってみないとわからないのか、すでに手応えを感じているのか。
田辺TD:走ってみないとわからないというのが、正直なところですね。
──(ホンダ)八郷隆弘社長が、「来年はタイトルを取りたい」と発言したと報道されていますが、それを聞いた感想は?
田辺TD:非常に重く、受け止めています。社長含めホンダの社員がそう見て、応援してくれている。重いです。そのプレッシャーを力に変えて、頑張っていきたいです。