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F1 ニュース

投稿日: 2016.10.22 19:24

F1 Topic:フォース・インディアの残り1席は、メルセデス育成ドライバーの手に?

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F1 | F1 Topic:フォース・インディアの残り1席は、メルセデス育成ドライバーの手に?

 アメリカGPを前に突然発表されたニコ・ヒュルケンベルグのルノー移籍は、日本GPのパドックでもすでに一部で噂に上っていた。ルノーの1席を奪われたかたちになったジョリオン・パーマーも「ショックではなかったよ。日本GPの時点から(ドライバー決定について)何かが起きるだろうということは分かっていたからね。だから全く驚かなかったよ」と、ヒュルケンベルグのルノー加入を予期していた様子だった。

 フォース・インディアはマレーシアGPの週末にセルジオ・ペレスと契約延長で合意し、ヒュルケンベルグの残留も既定路線だと思われていた。しかしペレスの獲得を狙っていたルノーが次に目を付けたのが、ヒュルケンベルグだった。

 ルノーとしては予算が充分でないため、実力と経験がある上になおかつ莫大なスポンサーを持ち込むことのできるペレスを狙っていた。ケビン・マグヌッセンとパーマーの契約延長オプションの行使期限を引き延ばしてでもドライバーラインナップ決定を先送りしてきたのは、ペレスの決断を待っていたからだ。

 しかしペレス自身は2018年のフェラーリ入りを狙うため、1年限りのフォース・インディア残留を優先しており、最終的にフォース・インディアがペレス側の条件を飲んだため、ペレスはルノーからのオファーを断った。同様に、ルノーが触手を伸ばしていたカルロス・サインツもレッドブル育成プログラムへの残留を決め、ルノーからのオファーを断った。そこにヒュルケンベルグが滑り込んだかたちだ。

 ヒュルケンベルグはルノーという自動車メーカーのワークスチームであることが移籍決断の最大の理由だったと語っている。F1では独立系チームで走り続けてきたが、昨年ポルシェの一員としてル・マン24時間レースを制したことで、ワークスチームでなければ成功を収めることはできないという思いはよりいっそう強くなったのだろう。

「ルノーはワークスチームだからいずれ成功を収めるだろうという期待値がある。トップレベルで走り優勝争いができるようになること、それは僕がずっと求めていることだ。現時点ではまだまだ長い道のりが待っていることも分かっている。チームを再構築しトップへと返り咲くためにはまだまだ時間が必要だろう。でもその先には良い未来が待っていると思う。チームとともに新しいサクセスストーリーを描きたいと思っているんだ」


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