ザウバーF1チームは7日、現在アウディスポーツで技術部門責任者を務めるヨルグ・ザンダーを2017年からテクニカルディレクターに起用することを正式に発表した。
アウディは今シーズン限りでWEC世界耐久選手権から撤退することを決定、これに伴いザンダーはテクニカルディレクターの職から退き、ザウバーでF1に復帰することを決めた。ザウバーは2016年シーズン開幕直前にマーク・スミスが離脱して以来、テクニカルディレクター不在のまま戦ってきた。
現在52歳のザンダーは、国際モータースポーツの分野で25年以上のキャリアを持ち、F1では過去にトヨタ、BARホンダ、ウイリアムズ、ホンダ、ブラウンGPなどに所属、豊富な経験を積んでいる。2006年と2007年にはBMWザウバーでチーフデザイナーを務めていた。
ザウバー加入の発表に際し、ザンダーは「来年新たなF1レギュレーションが導入されることで、革新と技術的な創造性によって成功を収める大きなチャンスが提供される。私の仕事のひとつは創造性の可能性を発展させ、成功を収める力を持ったF1マシンを開発するための基礎を築けるような、安定し効率の高い技術体制を固めることである」と述べている。