レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2020.12.26 15:00
更新日: 2020.12.26 16:16

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第19回】2020年は「予想以上に苦しい1年」組織づくりを継続、新体制を樹立へ

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第19回】2020年は「予想以上に苦しい1年」組織づくりを継続、新体制を樹立へ

 グランプリ後の若手ドライバーテストではミック・シューマッハーが1日走りました。ミックはアブダビのFP1で初めてウチのクルマに乗ったのですが、すべての面で可能性を感じさせてくれました。自分の強さも課題も良く把握していると思います。

 FP1ではロングランがあまり良くなかったので、テストでは燃料を積んだ状態でのロングランに焦点をあてました。ミックは問題意識を持って取り組んでいましたし、朝9時のテスト開始から18時の終了までの間に大きく路面温度が変化するなかでタイヤがどうなるのかというのを感じて、それなりにドライブしてもらうだけでもいいと思っていたので、有意義なテストでした。

 彼は1日中ほぼミスなく走りましたが、1度だけスピンをしました。しかし、何が起こってどうしてスピンをしたのかをすぐに自分のなかで消化できているので、同じミスは犯しませんでしたし学習能力は高いと思います。今から成長が楽しみです。

 現時点で彼の一番評価できるところは『準備』ですね。契約がほぼ決まり話しができる段階になってから頻繁に話すようになりましたが、トータルでみて自分が何をしなければいけないか常に考えているのがすぐにわかりました。サーキットに来てからも『自分がベストを出すためにどういう行動をしないといけないのか』というのが良くわかっていますし、常に一所懸命考えているというのが一番の強みだと思います。

 ただ、一発の速さが本当にどれくらいなのか、F1のプレッシャーに晒された時にどうなるのかというのは今の段階ではまだわかりません。来シーズン共に戦うのがホントに楽しみです。

ミック・シューマッハー(ハース)
2020年F1アブダビテスト ミック・シューマッハー(ハース)
ミック・シューマッハー(ハース)
2020年F1アブダビテスト ミック・シューマッハー(ハース)
ミック・シューマッハー(ハース)
2020年F1アブダビテスト ミック・シューマッハー&小松礼雄エンジニアリングディレクター(ハース)

■次のページへ:2021年シーズンに向け抜本的な改善が必要に


関連のニュース

F1 関連ドライバー

F1 関連チーム