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F1 ニュース

投稿日: 2017.01.07 11:24

【2017年F1特集】ヒュルケンベルグは新天地でアロンソになれるのか

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F1 | 【2017年F1特集】ヒュルケンベルグは新天地でアロンソになれるのか

 トップチームへの移籍のチャンスを逃してきたニコ・ヒュルケンベルグは、これまでF1キャリアの大半を中団のなかで過ごしてきた。しかしルノーに加入した今、彼自身がステップアップを果たすことができれば、大きく飛躍できるかもしれない。

 ヒュルケンベルグがルノーでトップドライバーに成長するには何が必要なのか、英AUTOSPORTの編集長エド・ストローが分析する。

■ヒュルケンベルグが“できたはず”のことをペレスが映し出した

「停滞」──ヒュルケンベルグのF1キャリアを言い表すとしたら、現状ではこのひと言に尽きる。けれども、もし彼が長きに渡るだろう挑戦を受け入れることができるなら、ルノーへの移籍でキャリアが大きく動く可能性がある。

 ヒュルケンベルグがフォース・インディアに貢献してきたことは、疑いようもない事実であるが、それ以上でもそれ以下でもなかった。3年に渡ってともに仕事をしてきたセルジオ・ペレスは、より効率良くパフォーマンスを発揮しており、2016年の合計得点数では29ポイントも上回る。

 ヒュルケンベルグはもっとうまくやるべきだったし、本来の実力はもっと高い。ペレスのせいではない。彼もまた素晴らしいF1ドライバーであり、マクラーレンでの悪夢のような時代から驚くべき立ち直りを見せた。ただ、彼はヒュルケンベルグがどれだけのことをすべきだったか、できたはずだったかを、映し出してしまったのだ。

 ではなぜ、こうなってしまったのだろうか? 良い質問だ。しかしその答えは彼がどれだけ速いか、少なくとも速かったか、またトップチームのマシンで素晴らしい仕事をする能力があるか否かに関係があるとは限らない。

2015年ル・マン24時間 ニコ・ヒュルケンベルグ
2015年ル・マン24時間 ニコ・ヒュルケンベルグ

 ヒュルケンベルグは、中団の上位で、参考タイムを叩き出すだけの存在になってしまったようだった。ときにはフェラーリを含むトップチームのシートを幾度となく逃したことに苛立ち、モチベーションが大きく損なわれたかのように見えた。ここ数年の中でも最も強い「呪い」が発動したのが、2015年にル・マン24時間で勝利を挙げた後だったのは、偶然だろうか?(2015年ハンガリーGP以降、シーズン終了まで5戦をリタイア) ドライバーもまた人間だ。私たちの誰もが苦しむような精神的な脆さに、支配されることもある。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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