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F1 ニュース

投稿日: 2022.10.17 16:25
更新日: 2022.10.17 16:32

【全ドライバー独自採点/F1日本GP】新王者フェルスタッペンがウエットで別次元の速さ。冷静でなかったガスリー

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1日本GP】新王者フェルスタッペンがウエットで別次元の速さ。冷静でなかったガスリー

■評価 7/10:健闘実らずフェルスタッペンに届かなかったルクレール

シャルル・ルクレール(フェラーリ):予選2番手/決勝3位
セルジオ・ペレス(レッドブル):予選4番手/決勝2位
ジョージ・ラッセル(メルセデス):予選8番手/決勝8位
ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ):予選20番手/決勝9位

 シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、予選でフェルスタッペンとカルロス・サインツとの激しい戦いの後、ポールポジションには僅差で届かなかったが、今回もチームメイトより速かった。決勝ではフェルスタッペンより良いスタートを切りながらも、ターン1のイン側のラインでグリップを得られず、2番手にとどまることになった。タイヤの摩耗が激しく、チームには新品タイヤに交換するというギャンブルをする意志もなかった。そのため、セルジオ・ペレスからの強いプレッシャーに耐え続けなければならず、それが最終コーナーでのミスにつながり、タイムペナルティを受けて3位に降格された。

 シンガポールGPのウイナー、セルジオ・ペレス(レッドブル)は、鈴鹿の週末では勝利を狙える状況に一度も自分を持っていくことができなかった。予選では上位勢から0.4秒遅い4番手。レース中断の時点で3番手を走っており、その位置のままフィニッシュしたが、ルクレールのペナルティで2位に繰り上がった。

 ジョージ・ラッセル(メルセデス)は予選で今回もハミルトンにかなわなかったばかりか、アルピーヌの2台にも負けてしまった。さらに、決勝ではインターミディエイトタイヤに交換する際にチームがハミルトンと同じ周回にラッセルをピットインさせたために4秒ロス、さらにアウトラップで大きくタイムを失ったことで、14番手に落ちた。そこから挽回していくなかでS字で見せたオーバーテイクがラッセルにとってこの週末のハイライトだった。本来6位でフィニッシュできただろうが、そこからふたつ下の8位という結果だった。

 好青年ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)にようやく良い点数をつけることができて、心からうれしい。予選パフォーマンスは今回も振るわなかったが、ドライコンディションよりも、ウエットの難しいコンディションでの方が良い走りを見せた。決勝でリスタート時のセーフティカーがピットに戻った瞬間にインターミディエイトに交換するという戦略により、トップ10圏内に浮上、アロンソとラッセルには抜かれたものの、ラティフィは9位でシーズン初入賞を果たし、2ポイントを獲得した。

2022年F1第18戦日本GP シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2022年F1第18戦日本GP シャルル・ルクレール(フェラーリ)

■評価 6/10:僚友より速かったが、マシンの競争力不足に悩まされた角田裕毅

ランド・ノリス(マクラーレン):予選10番手/決勝10位
ダニエル・リカルド(マクラーレン):予選11番手/決勝11位
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ):予選12番手/決勝15位
角田裕毅(アルファタウリ):予選13番手/決勝13位

 今回のランド・ノリス(マクラーレン)には、普段の優れたパフォーマンスは見られなかった。予選で何度かミスをした結果、10番手に終わり、得意のはずの複雑なコンディションで速さがなく、ポジションを上げることができずに1ポイント獲得にとどまった。

 ダニエル・リカルド(マクラーレン)は、週末を通してノリスに近いペースを見せていた。それは心強い兆候ではあるが、今シーズンは残り4戦だ。彼は来年F1で走らないだろうと自身で認めており、あまり時間が残されていない。

 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は、鈴鹿でのマシンアップグレードに期待していただろうが、マシンはドライコンディションでは速そうだったものの、予選ではQ3に進むことができなかった。スタートはアルファロメオの弱点で、またもやボッタスはひどいスタートを切ってポジションを落とし、ケビン・マグヌッセンの後ろに落ち、そこから浮上することができないまま決勝を終えた。

 角田裕毅(アルファタウリ)は母国グランプリで週末を通してチームメイトよりも速かった。しかし残念ながら鈴鹿でAT03は高い競争力を発揮しなかった。予選で13番手、決勝では序盤はポイント圏内を走り、7周にわたりラッセルを抑え続ける場面もあった。しかし最後のピットストップのタイミングが遅すぎ、残り周回のなかでトップ10に戻ることができなかった。

2022年F1第18戦日本GP 角田裕毅(アルファタウリ)
2022年F1第18戦日本GP 角田裕毅(アルファタウリ)


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