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F1 ニュース

投稿日: 2023.07.19 07:09
更新日: 2023.07.19 07:16

【全ドライバー独自採点/F1第11戦】ミスの出やすいコースで輝いた新世代のドライバー。残留を果たせなかったデ・フリース

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F1 | 【全ドライバー独自採点/F1第11戦】ミスの出やすいコースで輝いた新世代のドライバー。残留を果たせなかったデ・フリース

■評価 6/10:アップデート導入も苦しんだ角田裕毅

カルロス・サインツ(フェラーリ):予選5番手/決勝10位
周冠宇(アルファロメオ):予選17番手/決勝15位
角田裕毅(アルファタウリ):予選16番手/決勝16位

2023年F1第11戦イギリスGP 角田裕毅(アルファタウリ)
2023年F1第11戦イギリスGP 角田裕毅(アルファタウリ)

 あまり厳しすぎることを言いたくはないのだが、カルロス・サインツ(フェラーリ)には、優れたドライバーと偉大なドライバーの違いを生み出す最後の要素が欠けているように思う。プラクティスを1回走れなかったチームメイトに、予選で、わずか0.012秒とはいえ負けるのは、いいことではない。

 周冠宇(アルファロメオ)にとって不運な週末だった。テクニカルトラブルでFP3を走れず、予選開始時の滑りやすいコンディションで走る貴重な経験を逃した。マシンの力としてはQ2に進出するのがやっとというところだが、周冠宇は17番手。決勝最初のラップで、ミディアムタイヤで走りながら、ハードタイヤのボッタスに抜かれ、後に再び前に出たものの、ポジションを大きく上げていくことはできなかった。

 アルファタウリと角田裕毅(アルファタウリ)にとって、悲惨な週末だった。新しい空力パッケージを導入しても、AT04は依然として最も遅いマシンのひとつだったのだ。それでも角田は戦い続け、予選ではチームメイトより0.5秒速いタイムを出し、決勝ではスタートを決めて、すぐさま13番手に上がった。しかしセーフティカーが不利に働き、ライバルたちがフリーストップを得たタイミングで、角田は2回目のピットストップを行い、最終的に16位という結果になった。

■評価 5/10:デ・フリース、シート維持につながるパフォーマンスを発揮できず

エステバン・オコン(アルピーヌ):予選13番手/決勝リタイア
ニック・デ・フリース(アルファタウリ):予選18番手/決勝17位

2023年F1第11戦イギリスGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
2023年F1第11戦イギリスGP ニック・デ・フリース(アルファタウリ)

 エステバン・オコン(アルピーヌ)にとって厳しい週末だった。一度もガスリーに匹敵する速さを見せることができず、予選でチームメイトがQ3に進出したのに対し、オコンは13番手だった。決勝スタートでヒュルケンベルグを抜いたものの、ストロールの後ろで引っかかった。そしてA523のハイドロリック系のトラブルによりリタイアに終わった。

 ニック・デ・フリース(アルファタウリ)は、シートを維持するためには、イギリスGPで並外れたパフォーマンスを見せる必要があると知っていたはずだ。しかし結局、今シーズンここまでのレベルを上回ることができなかった。予選では角田に0.5秒の差をつけられ、マグヌッセンのトラブルとボッタスの失格により、18番グリッドからスタート。1周目に周冠宇をパスしたデ・フリースは、セーフティカー前にピットストップするまで、アルファロメオ2台の前を走り続けた。レース終盤は最後尾に落ち、ペース不足の理由としてマシンの何らかの問題を訴えていた。F1での最後の週末は、デ・フリースにとって精彩を欠いたものになった。

■評価 4/10:5戦連続でQ3に進めなかったペレス

セルジオ・ペレス(レッドブル):予選15番手/決勝6位
ランス・ストロール(アストンマーティン):予選12番手/決勝14位
ケビン・マグヌッセン(ハース):予選19番手/決勝リタイア

2023年F1第11戦イギリスGP セルジオ・ペレス(レッドブル)
2023年F1第11戦イギリスGP セルジオ・ペレス(レッドブル)

 セルジオ・ペレス(レッドブル)は15番手からのスタートだったとはいえ、レッドブルに乗りながら6位という結果は決して良いものではない。5回連続でQ3に進出できず、しかも今回はQ1で敗退した。決勝ではスタートでサージェントに先行され、ヒュルケンベルグと接触するなど、序盤は順調とはいえなかった、8番手まで上がったところでピットストップを済ませたが、数周後にセーフティカーが出動。最終スティントでサインツとアロンソを抜いて、8ポイントを獲得。ランキング2位争いをしているアロンソとの差を少し広げることはできた。

 アストンマーティンのパフォーマンスが低下するほど、ランス・ストロール(アストンマーティン)とアロンソの差が大きくなるようだ。予選ではアロンソはQ3に進んだが、ストロールは12番手。Q2でのタイム差は0.567秒だった。決勝ではピットインの直後にセーフティカーが出動。ガスリーをトラックリミットを超えてオーバーテイクしたことにはペナルティが与えられなかったものの、その後、ガスリーをコース外に押し出した件でペナルティが科され、降格された。

 ケビン・マグヌッセン(ハース)にとってはすべてがうまくいっていないようだ。予選ではテクニカルトラブルによりQ1で敗退。決勝ではコース上でオーバーテイクすることができず、他のドライバーがピットインしたりリタイアすることでしかポジションを上げられずに、最終的にはトラブルでリタイア。セーフティカー出動の原因となり、レースの流れを大きく変えた。

2023年F1第11戦イギリスGP 表彰式
2023年F1第11戦イギリスGP表彰式 左から2位ランド・ノリス(マクラーレン)、ジャンピエロ・ランビアーゼ(レッドブル)、優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ルイス・ハミルトン(メルセデス)

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