レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

F1 ニュース

投稿日: 2017.03.14 06:30
更新日: 2017.03.14 10:33

今宮純のF1合同テストインプレッション:伸び悩んだ王者と、衝撃を与えた跳ね馬

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


F1 | 今宮純のF1合同テストインプレッション:伸び悩んだ王者と、衝撃を与えた跳ね馬

 全日程が終了したF1合同テストは、総合ワン・ツーをフェラーリのキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが占め、メルセデスのバルテリ・ボッタスが3番手という結果に終わった(2016年、この位置にいたのはニコ・ロズベルグ)。

 つまり、トップ3を占めたチームと序列は16年とまったく一緒だ。1年前はテストでの好調ぶりにフェラーリ躍進の話題が広まり、チーム首脳も打倒メルセデスを宣言。しかし、16年シーズンの結末はご存知のとおりだった……。いまは一喜一憂を戒めつつ、第2回プレシーズンテストをレビューしてみたい。

■アップデート不発? 王者メルセデスはなぜ伸び悩んだか

 メルセデスは16年、8日間のテストで合計6024Kmを走破したが、17年は5102Kmと1000Km近く少ない。ボッタスが8日間で最多の628周を周回したが、これも16年にロズベルグが周回した656周より28周少なかった。彼らは他チームとの比較ではトップの走行距離だが、3レース分に及ばない走行距離は気になるところだ。2回目のテストでは、チームが想定していたプログラムをすべてカバーすることができなかった。

 ドライバーふたりのコメントを深読みすると、ルイス・ハミルトンの表現が微妙に変化していくことがわかる。初回のテストでは「マシンはもうサイコー、他よりも1000倍くらい良い」と絶賛。

テストを重ねるたび、ハミルトンは楽観的なコメントを控えていった
テストを重ねるたび、ハミルトンは楽観的なコメントを控えていった

 それが徐々にトーンダウンしていき、テスト最終日の自己ベストタイムが1分19秒352にとどまり「開幕までに改善するところがある」とコメントが変化。アップデートの効果を感じられず、普段は控えめなボッタスも、暗にそれを認めた。


関連のニュース