マクラーレンF1チームが、カスタマーエンジン供給の可能性に関して、元パートナーのメルセデスに打診していると、英AUTOSPORTが報じた。ホンダが今後大きな改善を見せない場合のさまざまな選択肢をマクラーレンは検討し始めているという。
マクラーレンとホンダが再び手を結んで3年目のシーズンを迎えるが、プレシーズンテストでは技術的トラブルが相次ぎ、不調のまま開幕前の走行を終えた。英AUTOSPORTによると、新しいパワーユニットの信頼性とパワーに不満を持つマクラーレンは、他のサプライヤーへの変更の可能性を検討し始めているという。
ホンダは信頼性の問題を解決し、それによってパワーの向上も見せることができると確信しているが、マクラーレンはこれ以上低迷の時期を過ごすことは受け入れられないと考えている。
メルセデスにスイッチするという推測に関して聞かれたマクラーレンは、それ自体については言及していないものの、あらゆる可能性を検討していると述べた。
Sky Sportsが、メルセデスにパワーユニット供給に関する初期的打診を行ったという報道についてマクラーレンに取材したところ、以下のようなコメントを得たという。
「冬季テストは困難で残念なものになりました」とマクラーレンのスポークスパーソン。
「ホンダとともに、不十分だった点、うまくいかなかった点への対処にあたっています。ホンダとともに選択肢を検討しているところです。メディアの推測についてコメントするつもりはありません」
一方、メルセデスはノーコメントの姿勢をとっているということだ。BBCは、メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフはマクラーレンに供給することに関して否定的な考えはないと伝えている。