あまりの暑さにちょっと外を歩いただけでダウンしそうなベルギーGP、スパ・フランコルシャンの現地情報をムッシュ柴田がお届け。今回マノーからデビューしたエステバン・オコンの走りを見守るご両親の姿も。

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今年のヨーロッパは全域で暑いそうなんですが、スパ・フランコルシャンも連日雲ひとつないドピーカンの快晴が続いてます。

そして毎日、30℃超え。初日午後のフリー走行は、30分ほどピットレーンを歩いただけで、すっかり焦げてしまいました。肩に提げてたカメラは、ちんちんに熱くなってしまうし（大汗）。　こんなに暑いベルギーGPは、初めてです。

おまけにサーキット警備も、すごく厳しいんですよ。

入り口での荷物検査や、クルマのトランク検査は当たり前。マクラーレン・ホンダのスタッフは、「全員が身分証明書の提示を求められて、コピーさせられた」と、ぼやいてました。ブリュッセル空港爆破事件を始め、ベルギーでは去年からテロが頻発してますからね。仕方のないことではあるのですが。

もともとベルギーGPは隣国オランダからファンがたくさん来るのですが、今年はフェルスタッペン人気で、いたるところでオランダナンバーのクルマを見かけます。そこに厳しい警備が加わるから、土日はかなり渋滞しそうだな～。

いろいろ話題の多い今週末ですが、まずはマクラーレン・ホンダのネタから行きましょうか。

ホンダが待望のアップデート版を投入。残念ながらフェルナンド・アロンソ車に搭載されたパワーユニットは、水漏れですぐに交換となってしまいましたが、ジェンソン・バトンは順調に初日を終えました。改良版の登場で、さらなる戦闘力向上を期待した人も多かったと思いますが、初日はバトン9番手、アロンソ12番手。でもホンダの長谷川総責任者は、「もしアップデートを投入してなければ、この結果もとても無理でした」と、言ってました。

で、そんなマクラーレン・ホンダの初日を、ガレージでじっと見守ってたこの人。

フォルクスワーゲンのラリーチームを、常勝軍団に育て上げたヨースト・カピートです。ロン・デニスにリクルートされ、9月1日からマクラーレンレーシングのCEOに就任します。とはいえ具体的にどんなふうに仕事を進めて行くのか、まだ未知数の部分も少なくないのですが。

さっそくストフェル・バンドーンをつかまえて、何やら談笑してました。そのストフェルくん、来季の去就が注目されてるわけですが、

囲み取材の際には、「もちろんマクラーレンからF1デビューできれば最高だけど、それが無理だったら契約を解消して他チームの可能性を当たる」と、きっぱり言ってました。とにかく来季は、何としてもF1ドライバーになりたいという、強い決意が窺えましたね。

そしてストフェルくんの代わりに、ひょっとするとマクラーレンから押し出されそうなのがジェンソン・バトンなわけですが……。それもあって、定例囲み会見はいつも以上の盛況でした。バトン自身は、「夏休みの間にじっくり考えて、もうほぼ決まりかけてるよ」と、コメントしてました。ウイリアムズに移籍するんでしょうか、それとも？

一方、ひと足早く、今回からF1デビューを果たしたのが、エステバン・オコンです。

リオ・ハリアントの資金が続かなくなって、マノーから急きょデビューしたのは、皆さんご存知の通り。

夏休みの間にトレーニングに励んだのか、いっそう精悍に締まった印象です。そしてそんな彼をうれしそうに見守ってたのが、この二人。

オコンくんの両親ですね。お父さん、エステバンに、そっくり！息子の才能に賭けた両親は、自宅を売却してレース資金を工面し、自分たちはキャンピングカー暮らしをしていたというエピソードは、以前topicに掲載したことがあると思います。今回も二人からたっぷり話を聞きましたので、改めて後日紹介しますね。