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モタスポブログ

2017.10.03

MotoGP現地トピックス:負傷した状態でトップ争いを展開したロッシ。ケガは軽傷だったという声も?


モタスポブログ | MotoGP現地トピックス:負傷した状態でトップ争いを展開したロッシ。ケガは軽傷だったという声も?

 MotoGPの現地情報を二輪ライターの遠藤智氏がお届け。今回は第14戦アラゴンGPのトピックス。負傷しながらもアラゴンGP出場を決断したバレンティーノ・ロッシがフロントロウを獲得し、決勝は5位フィニッシュと驚きの活躍を見せる。メディアからはロッシに対し、ケガは大したことなかったのではという質問が飛び出したが果たして真相は?

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 ホームGPに闘志を燃やしたアレイシ・エスパルガロが、開幕戦カタールGP以来となる今季ベストタイの6位でフィニッシュ。インディペンデント・チームとして今季2回目のベストリザルトを獲得した。今年のアレイシは、Q2進出が9回。ベストグリッドは第7戦カタルーニャGPの5位。随所で光る走りを見せてきたが、地元ファンの前で3位争いのグループに加わり、今季最高のパフォーマンスを披露した。


 ワイルドカードで今季3回目の出場を果たしたミカ・カリオが、フリー走行、予選で光る走りを見せた。決勝は11位も、今季2回目のポイント獲得。そのカリオに刺激されたポル・エスパルガロは、後半戦に入って4回目のポイント獲得。チェコGPの9位を最高位に、イギリスGP、サンマリノGPで連続10位。そして今大会は11位だが、KTMがパフォーマンスを上げてきていることを感じさせるレースだった。写真はブラッドリー・スミスから祝福されるカリオ(左)。


 予選ではホンダ勢最上位の4番手グリッド。決勝はマーベリック・ビニャーレス、ダニ・ペドロサとセカンドグループを形成するも、レース中盤にオーバーランを喫してポジションを落とし、その後、追い上げようとペースを上げているときに転倒を喫した。前戦サンマリノGPの開幕前に左手人差し指を負傷。その影響が今回も残ったが、今大会はブレーキのレバーの調整が上手くいかなかったことが苦戦の理由だった。


 8月31日にエンデューロでトレーニング中に転倒して右脚脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)を骨折、サンマリノGPを欠場したバレンティーノ・ロッシが、3週間後のアラゴンGPに復帰。予選3番手、決勝5位で周囲を驚かせた。元々たいした怪我じゃなかったんじゃないか……という声には「だったら医者に聞いてみたらいい」と一蹴。トップ10でフィニッシュするのが目標だったというロッシだが、それを遥かに凌ぐ大活躍にファンからは惜しみない拍手が送られた。


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