シルバーストンのフリー走行1回目は、ピットに行きました。今回ホンダのパワーユニットがアップグレードしたというニュースを見たので、まずは、やっぱりアロンソ選手の顔色を、お伺いしました。

何周かして、調整でマシンから降りて、こんな感じの笑顔です。

昨年の、あのグローブを叩きつけてガレージの後ろに隠れてしまったような感じは、まるでありません。まあ、昨年あまりに走れなかったので比較対象にはならないのでしょうけれど、ご機嫌な感じで何よりでした。

走ったんですね……ハロ2。僕、実は走るって知りませんでした。なんじゃこりゃって感じにしか見えません。

ベッテル選手が降りるところを見ましたけれど、スムーズという感じではなかったですね。取り外しは、10分もかからなかったです。

ドイツカラーのアライ製ヘルメット。もうレッドブルのイメージは、なくなりましたね。

小松さんのところのハースチームはホームレース？　いや、アメリカ？　でも、ファクトリーがイギリスなんだから、まあ、チームのホームレースです。両ドライバーとも、コーナー立ち上がりで、ハンドルを逆に切っているところを多く見ました。トラクションが、かかりにくいのかな？

最後の周、お客さんに、ごあいさつ。声援を聞いていると、ハミルトン選手が圧倒的な人気です。

時々、晴れ間が出て暖かく、芝生の上でゴロゴロしながらが気持ちのいい天候でした。アゼルバイジャン、オーストリアとお客さんが少ないグランプリが続いてましたから、シルバーストンに来て、たくさんのお客さんが金曜日から入っているのを見てホッとしています。

さすが、イギリスのF1。モータースポーツへの認知度というか、人気というか、安定感は素晴らしいです。羨ましいっす！　でも、だからと言って世界的に見て人気が下降していることは確かなわけで、来年からのレギュレーションの変更に期待です。

コースのオフィシャルさんたち。もう、安心感抜群の動きです。

カメラマンと一緒の場所で仕事をするので、狭い場所を通過するときとか、セッションの合間に少し話をするとか、すれ違うときの挨拶とか、またはコースの横断の許可とか、いろいろと接点があるのが各国のオフィシャルさんたちなんです。イギリスのオフィシャルさんたちは本当に阿吽の呼吸で意思疎通できる感じで、非常に気持ちがいいし、写真を撮ることに協力してくれている感じです。

GP3の最後の時間は綺麗な光がありました。19時くらいかな。

「よしっ、長谷川さんに聞いてみよう！」第5回です。お名前は、敬称略で。

まず、前回の発電量ですが、一般家庭の1カ月の使用量が300kWくらいとすると、F1が1レースで発電するのが30kWくらいなので、10分の1くらいとなります。

フリー走行1回目、長谷川さんがアロンソ選手に話しかけていたのは何を話していたんですか。

「今回のアップグレードについて聞いたんですよ」

おふたりの笑顔は、いい返事があったということですか。

「プラクティスのときは、出力をマックスでは走らないので、エンジン出力はわからないけど問題ありますか？　という質問をしたら『あ〜、問題ないよ』ってことでした。でも他でトラブルが出ていたので、そちらが心配です」

今シーズンこれまで1番印象深かったレースは？　また、レース以外の面で行くのが楽しみな開催地はどこですか。（奈良県・久岡充）

「今シーズンの印象に残っているレースは、ふたつありますね。ひとつめは、メルボルンでのアロンソ選手のクラッシュ、もうひとつはオーストリアのバトン選手の2位走行と6位入賞ですね。楽しみな開催地は、日本ですね！」と即答。僕も一緒です。

今季できるアップグレードで、あと何馬力ほど上げることが可能でしょうか。（山形県・齋藤翔哉）

「あの〜〜〜、今シーズン終わるまでには、コンマ5秒くらい速くしたいなという気持ちがあります。何馬力という数字は、なかなか申し上げられないんですが……」

ちなみに、それは50馬力より上ですか、下ですか？

「そのくらいです！」

MGU-Hが市販車に搭載されるのは、いつごろだと思いますか。（東京都・ペンネーム：鈴猫）

「ん〜〜〜。でも、ホンダに限定しなければ5年以内に出るんじゃないですかね」

ホンダに限定して言うと？

「わからないです（笑）」

ご自身の愛車は何でしょうか。当然ホンダ車だとは思いますが……。（栃木県・ペンネーム：おおるり）

「ハイブリッド、フィットです。自分で開発したので、やっぱり長期的な問題点を洗い出すということもあるので乗ってます。色は白。できるだけ長く乗りたいと思っています」

新しいNSXに乗りましたか？

「テストコースで乗りました、すごい加速でしたね！」

S660は、いかがですか？

「いやー、欲しいですね。候補として考えてますよ！」

次回も質問お待ちしてますよ！

くわしくは、こちらの記事を。

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熱田護（あつた・まもる）1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB：Mamoru Atsuta Photography